年間500〜600も増える新機能と格闘中!
マイクロソフトが現在注力しているのが「Microsoft Azure」という企業向けのクラウドサービスです。私が担当しているのは、その技術サポートになります。クラウドサービスの機能をどのように利用するかは企業によってさまざま。例えば、顔認証システムや公共交通機関の電子カードのシステムなどにもご利用いただいています。ひとつひとつの企業に対して、Azureをシステムの基盤として使っていただく上での相談、サポートなどをするのが、私の仕事になります。
クラウドサービスは日々技術も進化し、年間でおよそ500から600の新機能が追加されます。そのため、覚えなければいけないことが多くて大変ではありますが、常に最新技術に触れることができるというのは、たまらなく楽しいですね(笑)。それに、マイクロソフトはアメリカに本社があるグローバル企業ですので、日本で発生した問題などを本社と共同で解決していくこともあります。そうした規模の大きな仕事に携われることも魅力に感じています。
明確な夢はなかったけど、まず飛び込んでみた
中高生の頃から数学が好きで、情報と理学が学べる大学を選びました。そこで強く惹かれたのが情報の分野でした。大学の授業も楽しかったのですが、今の仕事に就くきっかけとなったのは、IT系の企業にインターンとして入り、そこで中高生にプログラミングを教え、技術サポートの楽しさを経験したことでした。また、「Hour of Code」という世界中で開催されている子ども向けのプログラミング教育の普及活動にもボランティアで参加し、そこで日本マイクロソフトのお手伝いをしたことも、この会社を選ぶきっかけとなっています。思えば、学生時代はいろんなイベントに参加していましたね。ちなみに、RikejoマガジンやwebのPRをサポートする『Rikejo製作所』のメンバーでもあったんですよ(笑)。
中学生の頃から理系に進むことを決めていましたが、だからといって明確な目標や夢があったわけではありませんでした。その時々で自分の興味のある場所に飛び込み、その結果、現在の仕事につながっていったんです。でも、この一歩踏み出すことが、学生にとってとても大切なのではないかと感じています。私自身、参加したイベントでそれまで知らなかった最新のテクノロジーに触れ、たくさんの刺激を受けました。また、企業とつながりを持つことでマイクロソフトの社員の方などからいろんなお話を直接聞くこともできました。理系は視野を広げるほど将来の選択肢が増えていきます。でも、最終的にひとつに絞らなければいけません。あとで、「こんな仕事もあったのか」と後悔しないためにも、たくさんのことを学び、経験することは大事だと思いますよ。
【リケジョブ・オフショット】
お休みをまとめて取って、よく海外旅行に行きます。昨年はGWにパリへ、夏にはアメリカに行きました。英語は得意ではないのですが(苦笑)、現地の方といろんなお話をするのがすごく楽しいです!
(『Rikejo』2018年1月号より。一部情報は取材時のものです)