リケジョからの質問
化粧品会社
あんゆ
質問日:
2019.07.31
メイクやコスメが好きなので化粧品会社で働きたいと思っています。
将来のはっきりとした進路は決めていないのですが
薬学部に入ろうと思っています
薬学部から化粧品会社に勤めるのはやはり難しいのでしょうか
また、化粧品会社への就職に強い研究室などがある大学はどこがあるのでしょうか、
将来のはっきりとした進路は決めていないのですが
薬学部に入ろうと思っています
薬学部から化粧品会社に勤めるのはやはり難しいのでしょうか
また、化粧品会社への就職に強い研究室などがある大学はどこがあるのでしょうか、
シェアする
先輩リケジョからの回答1 回答
あやめなっち
回答日:
2019.07.31
こんにちは。
製薬会社で化粧品関係の理系の業務を行っているものです。
化粧品でも開発分野は、化学になるため、理系であれば、実験を全くしない数学科などでなければ、学部学科は基本問われません。
ただ、関係しやすい研究は勿論あり、例えば界面活性剤の研究は直結します。
さて、薬学部であることは、化粧品の仕事にあまり直結はしません。薬剤師が開発したとしても、化粧品や医薬品は、医療資格保持者が研究開発に寄与したと訴求することは、規制で禁止されているので、PRには使えません。
むしろ、商品企画などであれば、経営学のマーケティングの方がそのまま生かせます。
ただ、薬学部は医療系なので、人体についての知識は、商品企画や研究開発では大きな強みになります。
また、私の勤め先のように、医薬品メーカーですと、塗り薬も化粧品も備えたブランドがあり、医薬品はより薬の知識が求められるので、その点でも有り難がられると思います。
化粧品は工場と営業所の監督は、生物系の学位が有ればなれますが、医薬品では薬剤師でなければならず、化粧品と兼務できるので、化粧品を作っている製薬会社では、薬剤師が有り難がられます。
ですが、そもそも化粧品の仕事をしたいのであれば、もし薬学部でも6年制の場合、学士扱いなので、研究職には就きにくい(会社による)し、専門的に化学を学んでいる理農工学部の方が企業からは魅力的に見えるかもしれません。
薬系でも化学系の研究をしておく方が有利ですね。
あと、薬系は製薬や医療系には強いですが、化粧品や食品になると、他の学部の方が有利になることも珍しくなく、最初から薬系に就職する気がないのであれば、正直どうかな…という気持ちはあります。
薬剤師資格は役にはたちますが、今後は対人能力が求められてくるので、性格によっては、必ずしも資格を生かせるとは限らないです。
また、私大薬学部だと、化粧品会社では、学費を回収できるだけ稼ぐのはやや厳しいかもしれないので、どうしても進学したいなら、国公立か、自宅から通える範囲の私立が安全かと思います。
化粧品については、フレグランスジャーナルという業界誌があり、そこに載っている論文を出している研究室は、化粧品に強いと思います。大抵企業と共同研究になるので、その企業とパイプを持っており、就活でも入りやすい可能性があります。
最後に、就職は、理系でも、文系よりは研究内容が採用に影響するとはいえ、全く関係ない仕事に就くことの方が多く、研究内容よりも、よほどその人の個人としての能力や性格の方が重視されます。
化粧品であれば、世界のトレンドをつかむための語学力や、何にでも興味を持ち商品や事業の種を見つけられる好奇心、そして何より化粧品でお客様を幸せにしたいというホスピタリティが必要です。
その為にも、ただ単に学ぶだけではなく、見た目について学んだり、関係するようなボランティア活動をするなど、人としての魅力を高める方が、何倍も重要です。
勉強したら就職出来るわけではなく、むしろ勉強以外での評価が大きいので、大学では、勉強は当然ですが、他の経験もぜひ積んで頂けたらと思います。
製薬会社で化粧品関係の理系の業務を行っているものです。
化粧品でも開発分野は、化学になるため、理系であれば、実験を全くしない数学科などでなければ、学部学科は基本問われません。
ただ、関係しやすい研究は勿論あり、例えば界面活性剤の研究は直結します。
さて、薬学部であることは、化粧品の仕事にあまり直結はしません。薬剤師が開発したとしても、化粧品や医薬品は、医療資格保持者が研究開発に寄与したと訴求することは、規制で禁止されているので、PRには使えません。
むしろ、商品企画などであれば、経営学のマーケティングの方がそのまま生かせます。
ただ、薬学部は医療系なので、人体についての知識は、商品企画や研究開発では大きな強みになります。
また、私の勤め先のように、医薬品メーカーですと、塗り薬も化粧品も備えたブランドがあり、医薬品はより薬の知識が求められるので、その点でも有り難がられると思います。
化粧品は工場と営業所の監督は、生物系の学位が有ればなれますが、医薬品では薬剤師でなければならず、化粧品と兼務できるので、化粧品を作っている製薬会社では、薬剤師が有り難がられます。
ですが、そもそも化粧品の仕事をしたいのであれば、もし薬学部でも6年制の場合、学士扱いなので、研究職には就きにくい(会社による)し、専門的に化学を学んでいる理農工学部の方が企業からは魅力的に見えるかもしれません。
薬系でも化学系の研究をしておく方が有利ですね。
あと、薬系は製薬や医療系には強いですが、化粧品や食品になると、他の学部の方が有利になることも珍しくなく、最初から薬系に就職する気がないのであれば、正直どうかな…という気持ちはあります。
薬剤師資格は役にはたちますが、今後は対人能力が求められてくるので、性格によっては、必ずしも資格を生かせるとは限らないです。
また、私大薬学部だと、化粧品会社では、学費を回収できるだけ稼ぐのはやや厳しいかもしれないので、どうしても進学したいなら、国公立か、自宅から通える範囲の私立が安全かと思います。
化粧品については、フレグランスジャーナルという業界誌があり、そこに載っている論文を出している研究室は、化粧品に強いと思います。大抵企業と共同研究になるので、その企業とパイプを持っており、就活でも入りやすい可能性があります。
最後に、就職は、理系でも、文系よりは研究内容が採用に影響するとはいえ、全く関係ない仕事に就くことの方が多く、研究内容よりも、よほどその人の個人としての能力や性格の方が重視されます。
化粧品であれば、世界のトレンドをつかむための語学力や、何にでも興味を持ち商品や事業の種を見つけられる好奇心、そして何より化粧品でお客様を幸せにしたいというホスピタリティが必要です。
その為にも、ただ単に学ぶだけではなく、見た目について学んだり、関係するようなボランティア活動をするなど、人としての魅力を高める方が、何倍も重要です。
勉強したら就職出来るわけではなく、むしろ勉強以外での評価が大きいので、大学では、勉強は当然ですが、他の経験もぜひ積んで頂けたらと思います。
関連Q&A
新着記事
世界最先端の半導体工場で働くリケジョを五十嵐美樹が直撃! Micronで女性が活躍できる理由とは?【PR】
2022.02.24
「女性に外科医は難しい」なんてことはない! 現役で活躍する「母で外科医」の話が聞ける女子学生支援イベントレポート! 手術支援ロボhinotori体験も
2024.08.28
夏休み後半・一挙公開!自由研究にオススメ!平均15分で終わるおもしろ科学実験5選【小〜中学生向け】
2023.08.22
理系就活Q&A「面接の上手さとはどういうことをいうのでしょうか?」
2023.08.19
常識破りの画期的発見を続ける材料科学者、細野秀雄教授が語る「1テーマ10年」の真意とは?
2023.08.05
理系就活Q&A「エントリーシートの書き方が分かりません。志望動機や自己PRをどう書けばいいでしょうか?」
2023.07.07