リケジョからの質問
進路相談 高校生 研究職
ゆずみかん
質問日:
2022.06.03
私は将来、医薬品などを作る研究職に就きたいと考えています。
その場合どのくらいの偏差値の大学でどの学部に入るのが良いでしょうか?また、薬剤師の資格は持っておいた方が良いでしょうか?
また高校の選択科目は物理と生物どちらを取るべきでしょうか?
何も分からないので教えて欲しいです。よろしくお願いします。
その場合どのくらいの偏差値の大学でどの学部に入るのが良いでしょうか?また、薬剤師の資格は持っておいた方が良いでしょうか?
また高校の選択科目は物理と生物どちらを取るべきでしょうか?
何も分からないので教えて欲しいです。よろしくお願いします。
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先輩リケジョからの回答1 回答
Riko_
回答日:
2022.06.15
こんにちは生命科学系を専攻しているRikoです!
まず学部についてですが、薬学系でなければ医薬品の研究職につけないというわけではありません。実際に多くの医薬品企業が研究職の募集専攻として薬学系の他にも、農学系、生物系、化学系、化学工学系などを挙げていますし、私の通っている生命科学系の学科からも医薬品の研究職になられた方はいらっしゃいます。なので学部でいうと薬学部、農学部、理工学部内の生物系や化学系にあたるかと思います。
一方で必須条件として挙げられるのは「修士課程または博士課程を修了」または「6年制大学を卒業される方」(薬剤師になるための薬学部はここに含まれます)です。修士課程とは学部(一般的には4年)で学士をとったあとに進める過程で一般的には2年、さらに修士課程を卒業すると進めるのが博士課程で一般的には3年です。よって医薬品の研究職になるためには最低で6年、場合によっては9年必要になります。
また研究職採用で重視されるのは学生時代の【研究内容・実績】です。理系の4年制学部ですと多くが学部3年生か4年生で研究室に配属されて研究をはじめます。そして修士課程、博士課程に進み研究をすすめていきます。この修士課程や博士課程での研究でよい成果をあげると医薬品の研究職により近づけることになります!
次に薬剤師の資格についてですが上記でも述べたように必須ではありません。薬剤師になるための6年制大学では国家試験に向けた対策や病院での実習がありますので、もし薬剤師になるという選択肢がゆずみかんさんにないのであれば、研究に注力できる4年制の薬学系学部に入り、修士または博士課程に進学して卒業するという選択肢もあります。例えば慶応大学の薬学部には薬学科と薬科学科が存在し、薬学科は薬剤師を育成する6年制、薬科学科は研究者を育成する4年制の学科になります(その後修士に進学したら計6年)。
大学の偏差値に関してですが、最先端の研究をしたい、大手企業に就職したいということであればより高い偏差値の大学に入学することをお勧めします。理由としてはまず研究費です。偏差値の高い大学ほど国からの援助などもあり研究費が高くなる傾向があります。そして研究費が高いほど質の高い研究ができます。ちなみに上位大学は1位 東京大学 2位 京都大学 3位 東北大学です。そして実際に医薬品研究職は人気な職種である一方で採用人数が少なく非常に狭き門なので、枠の多くは上位大学の修士卒,博士卒で埋まることが多いようです。
選択に関してですが、もし行きたい大学や学部が具体的に決まっていない場合は物理選択をお勧めします。物理選択で受験できない学部はほぼありませんが、生物選択だと受験できない学部はたくさんあります。薬学系や生物系の学部は生物選択でも受験できる学部が多いですが、実際に受けられない学部もあります(東工大学生命理工学院など)。ただ私は物理が大の苦手であったうえに、生物系の大学に行きたかったので生物選択にしました。
医薬品研究につながる研究といっても内容や分野は本当に多岐にわたります。各大学のHPには研究室ごとの研究内容が書いてありますので、ぜひ調べてみてください!さらに多くの大学がHPで卒業生の進路を載せているので参考にするのもいいと思います。
長々と述べてしまいましたが、何か参考になれば嬉しいです。
ゆずみかんさんが後悔のない選択をできるように願ってます!
まず学部についてですが、薬学系でなければ医薬品の研究職につけないというわけではありません。実際に多くの医薬品企業が研究職の募集専攻として薬学系の他にも、農学系、生物系、化学系、化学工学系などを挙げていますし、私の通っている生命科学系の学科からも医薬品の研究職になられた方はいらっしゃいます。なので学部でいうと薬学部、農学部、理工学部内の生物系や化学系にあたるかと思います。
一方で必須条件として挙げられるのは「修士課程または博士課程を修了」または「6年制大学を卒業される方」(薬剤師になるための薬学部はここに含まれます)です。修士課程とは学部(一般的には4年)で学士をとったあとに進める過程で一般的には2年、さらに修士課程を卒業すると進めるのが博士課程で一般的には3年です。よって医薬品の研究職になるためには最低で6年、場合によっては9年必要になります。
また研究職採用で重視されるのは学生時代の【研究内容・実績】です。理系の4年制学部ですと多くが学部3年生か4年生で研究室に配属されて研究をはじめます。そして修士課程、博士課程に進み研究をすすめていきます。この修士課程や博士課程での研究でよい成果をあげると医薬品の研究職により近づけることになります!
次に薬剤師の資格についてですが上記でも述べたように必須ではありません。薬剤師になるための6年制大学では国家試験に向けた対策や病院での実習がありますので、もし薬剤師になるという選択肢がゆずみかんさんにないのであれば、研究に注力できる4年制の薬学系学部に入り、修士または博士課程に進学して卒業するという選択肢もあります。例えば慶応大学の薬学部には薬学科と薬科学科が存在し、薬学科は薬剤師を育成する6年制、薬科学科は研究者を育成する4年制の学科になります(その後修士に進学したら計6年)。
大学の偏差値に関してですが、最先端の研究をしたい、大手企業に就職したいということであればより高い偏差値の大学に入学することをお勧めします。理由としてはまず研究費です。偏差値の高い大学ほど国からの援助などもあり研究費が高くなる傾向があります。そして研究費が高いほど質の高い研究ができます。ちなみに上位大学は1位 東京大学 2位 京都大学 3位 東北大学です。そして実際に医薬品研究職は人気な職種である一方で採用人数が少なく非常に狭き門なので、枠の多くは上位大学の修士卒,博士卒で埋まることが多いようです。
選択に関してですが、もし行きたい大学や学部が具体的に決まっていない場合は物理選択をお勧めします。物理選択で受験できない学部はほぼありませんが、生物選択だと受験できない学部はたくさんあります。薬学系や生物系の学部は生物選択でも受験できる学部が多いですが、実際に受けられない学部もあります(東工大学生命理工学院など)。ただ私は物理が大の苦手であったうえに、生物系の大学に行きたかったので生物選択にしました。
医薬品研究につながる研究といっても内容や分野は本当に多岐にわたります。各大学のHPには研究室ごとの研究内容が書いてありますので、ぜひ調べてみてください!さらに多くの大学がHPで卒業生の進路を載せているので参考にするのもいいと思います。
長々と述べてしまいましたが、何か参考になれば嬉しいです。
ゆずみかんさんが後悔のない選択をできるように願ってます!
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