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リケジョからの質問

私立6年制薬学部の博士課程進学

yakuyaku
質問日:

2022.01.02

私立6年制薬学部の5年生です。博士課程に進むか悩んでいます。
現在就職活動中であり、製薬メーカーで新薬開発に携わりたいと考えています。
しかし研究職や開発職は難関であり、今の自分が内定できる自信はありません。他の選択肢としてCROを考えていますが、本当に自分のやりたいことなのか考えるとNOです。またコロナで研究室が閉鎖されて思うように研究が進まなかったので、博士課程に進んで成果を出したい気持ちもあります。
ご相談したいことはこれからの進路です。博士課程と検索すると、「やめておけ」「後悔する」といったネガティブな意見がたくさん見られます。実際に博士課程に進まれた方、悩んだけれど辞めた方、ご意見お伺いしたいです。
以下、簡単な自己紹介と考えている進路です。

〈自己紹介〉
・私立6年制薬学部5年制(上の下くらい…?)
・創薬分野 有機化学専攻
・学会発表なし、論文投稿なし(6年時に投稿予定)
研究室はコロナで半年間閉鎖されてました…。

〈進路〉
①大学は変えず、分野もそのまま博士課程進学
②旧帝大の有機化学系(薬学部)の博士課程に進学
③上記の修士課程に進学
④就職

博士課程に進んだ場合も、アカデミアに残ることは考えておらず、企業の研究職や開発職、PMDAの新薬承認審査への就職を考えています。③で修士を選択肢に加えたのは、「博士課程最低4年は長い、修士課程修了の学生と同じスタートを切るのは不安(博士課程に進むのは修士で成果を挙げている方々だと思うので…)」
博士課程では結果が全てなのは理解してるつもりです。何の成果も挙げられていないのに進学するのも馬鹿げたことだとはわかっています。しかし、人生一度きりですし何か挑戦したい、研究にのめり込みたいという気持ちがあります。

甘い考えであることは重々承知ですが、ご助言いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。。

先輩リケジョからの回答1 回答

みぁ
回答日:

2022.01.04

yakuyakuさん、こんにちは。
私は薬学の人間ではないので、少々事情は異なりますが、大学教員として博士課程に進学したものとしてお答えいたします。

まず博士課程に対してネガティブな意見が多いとのことですが、確かにそれが現実です。
内容についてはいろいろと調べられているようですので敢えてここでは書きませんが、大体ネットに書かれているようなことは事実です。
博士課程というのは、そのネガティブな状況を分かったうえで進学したい、研究がしたいと覚悟をもった人だけが進学するところです。
ネットにも書かれていると思いますが、進学しても生き残れない人も大勢います。
このような事情をわかったうえで、進学を希望されるなら大賛成です。

私も修士を卒業して企業に就職するつもりでしたが、M2のときにやっぱりもう少し研究したいな、このままではちょっと物足りないなっと思って博士課程に進学しました。
業績が無いことを心配されていますが、博士に進学する前に業績がある人の方が珍しいですよ(分野によってはこの辺りの事情が少々異なりますが)。

また将来的にはアカデミアに残るつもりはないとのことですが、現在企業側も博士を取った人材を重宝するようになってきていると聞いています。
そのため大学でもっと博士人材を育てよっと。
背景には日本の科学技術の衰退等いろいろとありますが、企業側も博士の学位を取ることを歓迎する風潮が広がっているのは事実です。
そのため、将来企業に就職するにしても1つの資格として“博士”を取得しておくことはメリットになるのではないかと思います。

研究室についても悩まれていますが、これはやりたい研究ができる研究室に行った方がいいでしょう。
今いる研究室でやりたいことができているのであれば敢えて変える必要はないですし、いまいちちょっと・・・っと思うようであれば、自分がやりたいことをやっていそうな研究室を探してそちらの研究室に変わるというのもありです。

もし迷うようであれば、現在の指導教員に相談してみるといいですよ。
指導教員も博士に進学した人の1人ですからね。

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