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リケジョからの質問

理系女子の将来の仕事って

まうまうまう
質問日:

2014.07.13

こんにちは。高校三年生の母です。
理系女子の子育てとはどんなものなのでしょうか?特に研究職だと勤務時間さえも想像がつきません。例えば文系で銀行などでは、社内にパートで働く方もおられたり、子供が20歳をむかえてから再び働けるところもあると聞きます。
研究職に限りませんが理系でも子育てに支障なく両立することは可能なのでしょうか。

先輩リケジョからの回答1 回答

ラブリーりぼん
回答日:

2014.07.17

 理系でも子育てに支障なく両立することは可能なのか?というご質問ですね。

 わたくしは、ご相談者様のご子女より、1歳年上の大学生の1人娘がおります。20年余にわたる今までが、理系女性が子育てと仕事を両立させるための生き様でした。
 大学の常勤教授になるために、結婚は大学3年、出産を大学4年でしました。
 わたくしは、キャリアコンサルタントの資格取得も目指しております(合格と同時に、財団法人の講師の称号を得ます)。

 そのテキスト(宮城まり子 法政大学教授著 兼、講座の講師)に下記のように記され、先日、涙しそうになりました。

 社会経済が激変し、企業が成果主義を求め、高い能力を身につけることが自己責任の時代となった現在、若い頃に思い描いていたライフプランは実現できず、その都度、計画(ライフデザイン)変更をする努力を怠ってはいけない。

 研究職につくまで、25年程、どうやってポストを得て非常勤としていられるのかが問題です(金がある人しか昔のように、研究できないことが、自明となりました)。

 銀行のパートも、実際は派遣であり、PCをこなして、銀行勤務経験があることなど、事務職でも派遣ゆえにハイスペックな人材を求められます。
 即戦力を求められますので、9:00~18:00、週5日、働くことをご認識していただきたいです。

 理系文系に関係なく、女性の就業継続要因は①金(お手伝いさんを雇う、または、親の介護をすることを前提に親が孫の面倒を見る、給与・ボーナスは全て、24時間制の病児保育施設へとシフトしても夫の理解と夫の所得の余裕があるなど)、②上司や周囲の理解、③自営業(起業する)の3点です。

 とくに②については、わたくし自身、財団法人時代、そのような働き方を許されておりました。娘がすでに小学5年生であったことも大きいです。もちろん、博士号取得前の、博士在籍時でした。

 ③については、一時期流行りましたが、女性ならではの仕事に集中し、結局、趣味の域を出ることはなく、せいぜい、公文の先生といったところですね。

 研究職そのものが、20年後になれるかどうかなので、「理系=研究職」と考えるのは軽率です。

  とくに、上記②については、一流大卒兼一流大学院卒男性も多く、子育てに理解がある企業への就職は20年前から争奪戦でした。コネという手で入る子もいます。

 理系文系にかかわらず、子育ては、今後もさらに女性の就業継続にネックになります。そのため、35歳でようやく仕事で落ち着いて出産するも、発達障害児だったという事例は、今では普通にあります(障害児の数は、10年前の2倍です)。

 研究所の理系は単なるサラリーマンです。バリバリ、理系の実験をおやりになりたいのなら、医学部の実験助手がよいかと思います(東大でも募集しています)。ただし、実験助手は、万年、自分の研究で日の目を見ることはありません。

 近年、医学部流れの「リケジョ」が激増したためか、理系女性研究者が取り上げられていますが、その人は、その人なりの生き方をしてきたのであり、「輝かしい、注目される、マスメディアでインタビューされる」理系女性研究者は皆無です。

 皆無なのは、理系研究者になった時点で、古典的な理系女性らしい顔かたち、ファッションに身を包み、企業人事・広報の関係上、差しさわりのない若い、理系出身社員が輝かしそうに雑誌の書面を飾っているにすぎません。

 あえて、申し上げるのなら、本人次第で継続はいくらでも可能です。

 わたくしの友人女性の姉は一流大の医学部卒で現在も医師をしながら、4人の子供を産みました。育児は、その夫(大学院卒)が、無職となって(専業主夫・イクメン)全面的に見ています。

 現に、わたくしも、20年以上前に描いた、常勤の大学教授にいまだに(子育てを早く終わりにしたのに!)つくことはできず、国家資格である看護師になることによって、ブランク期間の補完をしています。

 常勤の研究職になるには、企業に入れるのか?入れなければ、理系の場合は、医師・看護師、弁理士になり、開業できる(実績となる論文作成ができないため、自分でポストを作る)国家資格を取得して、ブランク期間をごまかしています。

 博士号を2つ、正看護師、キャリアコンサルタントと、わたくしは、金を出してとれるものならいくらでも取り、できるだけ、輝かしいブランク期間を埋める努力をしています。

 お嬢様が白髪交じりのおばさんになる頃まで、努力は永遠に続くのです。

 子供が20歳を迎えてから働ける

 看護師以外の職業で存在すれば、ぜひ、教えていただきたいです。

 技術の陳腐化なしに、社外教育によって技術を磨けるところは、わたしは存じ上げておりませんので。

生きることは、死ぬことよりも苦しく、社会は非常に厳しいです。

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