リケジョからの質問
ノーベル賞を理系女子が取るのは難しい?
じゅんじゅん
質問日:
2010.10.20
こんにちは。私は新潟の県立高校に通う高校1年生です。
最近、ノーベル賞を日本人が受賞したという、うれしいニュースがありましたが、
日本人女性でノーベル賞を受賞した人って、まだひとりもいませんよね??
やっぱり、女性が研究を続けていくっていうのは、難しいんでしょうか?
研究を続けるうえで、何がネックになりますか?
最近、ノーベル賞を日本人が受賞したという、うれしいニュースがありましたが、
日本人女性でノーベル賞を受賞した人って、まだひとりもいませんよね??
やっぱり、女性が研究を続けていくっていうのは、難しいんでしょうか?
研究を続けるうえで、何がネックになりますか?
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先輩リケジョからの回答1 回答
たこやき(大阪大学大学院卒)
回答日:
2010.10.20
そうですね。日本人女性でノーベル賞を受賞した人はいませんよね。
なぜでしょうか?
まず、大前提として、ノーベル賞を取ること自体がとても難しいです。
日本人受賞者が最近増えたとはいえ、
自然科学系の受賞は1949年からの61年間でたった14人です。
この間に活動した自然科学系の研究者はどれくらいいるでしょう?
想像もできないくらいいるでしょうね。
それでは、女性の研究者はどれくらいいるでしょうか?
例えば、高分子学会正会員の女性比率は約5%です。
(他の自然科学系の学会も似たようなものだと思います。)
でもこれはここ数年の数値です。
ノーベル賞受賞対象の研究のほとんどが、
受賞の20~30年前に行われたものです。
その当時だと、女性研究者の比率はもっと低いでしょうね。
以上のデータから、日本人女性がノーベル賞を受賞する確率が
非常に低いことはわかりますよね。
でも、優秀な女性研究者がいれば、その人が何年か後に
ノーベル賞を受賞するかもしれません!
じゃあ、ノーベル賞を受賞するにはどんな研究をすればいいのでしょうか?
誰かがやっている研究の隙間を埋めるような研究では無理です。
これまでにない新しい考え方で生み出した斬新な基礎研究でなければなりません。
しかもその基礎研究から応用研究が派生して、
世の中に大きな貢献をしていなければなりません。
自分ひとりでは不可能で、自分の研究を実用化してくれる人が現れなければ
ならないのです。
男女雇用機会均等法施行から二十数年がたち、女性の社会進出も進んできました。
それに伴って、女性の研究者も増えてきました。
それでも、北欧など女性の社会進出先進国に比べると日本はまだまだ遅れています。
育児支援などの社会システム整備の遅れや日本人独特の価値観が影響していると
考えられます。
そんな日本で研究を続けて行こうと思うと、
家族や職場など周囲の人の理解と協力が不可欠です。
学問的な頭の良さや研究者としての優秀さだけではなく、
周囲の人達と良好な関係を築くことができる
コミュニケーション能力や人としての魅力が必要かもしれませんね。
個人的な見解ですが、
研究者としての優秀さには男女による優劣は決してありません。
なぜでしょうか?
まず、大前提として、ノーベル賞を取ること自体がとても難しいです。
日本人受賞者が最近増えたとはいえ、
自然科学系の受賞は1949年からの61年間でたった14人です。
この間に活動した自然科学系の研究者はどれくらいいるでしょう?
想像もできないくらいいるでしょうね。
それでは、女性の研究者はどれくらいいるでしょうか?
例えば、高分子学会正会員の女性比率は約5%です。
(他の自然科学系の学会も似たようなものだと思います。)
でもこれはここ数年の数値です。
ノーベル賞受賞対象の研究のほとんどが、
受賞の20~30年前に行われたものです。
その当時だと、女性研究者の比率はもっと低いでしょうね。
以上のデータから、日本人女性がノーベル賞を受賞する確率が
非常に低いことはわかりますよね。
でも、優秀な女性研究者がいれば、その人が何年か後に
ノーベル賞を受賞するかもしれません!
じゃあ、ノーベル賞を受賞するにはどんな研究をすればいいのでしょうか?
誰かがやっている研究の隙間を埋めるような研究では無理です。
これまでにない新しい考え方で生み出した斬新な基礎研究でなければなりません。
しかもその基礎研究から応用研究が派生して、
世の中に大きな貢献をしていなければなりません。
自分ひとりでは不可能で、自分の研究を実用化してくれる人が現れなければ
ならないのです。
男女雇用機会均等法施行から二十数年がたち、女性の社会進出も進んできました。
それに伴って、女性の研究者も増えてきました。
それでも、北欧など女性の社会進出先進国に比べると日本はまだまだ遅れています。
育児支援などの社会システム整備の遅れや日本人独特の価値観が影響していると
考えられます。
そんな日本で研究を続けて行こうと思うと、
家族や職場など周囲の人の理解と協力が不可欠です。
学問的な頭の良さや研究者としての優秀さだけではなく、
周囲の人達と良好な関係を築くことができる
コミュニケーション能力や人としての魅力が必要かもしれませんね。
個人的な見解ですが、
研究者としての優秀さには男女による優劣は決してありません。
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