リケジョからの質問
薬学部6年制

東京林檎林檎
質問日:
2014.03.17
はじめまして。今年から薬学部に進学いたします。
私は薬剤師国家資格を取得後、病院勤務、その後海外で通用する薬剤師免許を取りたいと思っています。
海外の薬剤師免許は日本のものとはレベルがかなり異なり、また手続きに手間がかかると聞いています。
しかし、国によっては州単位で取得コースが決められており、日本の薬剤師資格をもとにして海外の免許がとれるケースもあるそうです。そういった情報を入手できるサイト、または機関があれば教えていただきたいです。
また、第一志望の薬学部には残念ながら落ちてしまったのですが、病院薬剤師として活躍するにあたって学歴は重視されますか?今後薬剤師過剰なので人気の病院薬剤師には学歴が不可欠という部分も多少は出てくるかと思われますが・・・
私の通う大学では臨床検査技師とのダブルライセンス取得可能で、少しでもアドバンテージになればと思っています。ダブルライセンスはあまり意味のないことだと耳にしますが、病院薬剤師として採用されるにあたって複数の分野の勉強をしてきたという証はどのように評価されますか?
私は薬剤師国家資格を取得後、病院勤務、その後海外で通用する薬剤師免許を取りたいと思っています。
海外の薬剤師免許は日本のものとはレベルがかなり異なり、また手続きに手間がかかると聞いています。
しかし、国によっては州単位で取得コースが決められており、日本の薬剤師資格をもとにして海外の免許がとれるケースもあるそうです。そういった情報を入手できるサイト、または機関があれば教えていただきたいです。
また、第一志望の薬学部には残念ながら落ちてしまったのですが、病院薬剤師として活躍するにあたって学歴は重視されますか?今後薬剤師過剰なので人気の病院薬剤師には学歴が不可欠という部分も多少は出てくるかと思われますが・・・
私の通う大学では臨床検査技師とのダブルライセンス取得可能で、少しでもアドバンテージになればと思っています。ダブルライセンスはあまり意味のないことだと耳にしますが、病院薬剤師として採用されるにあたって複数の分野の勉強をしてきたという証はどのように評価されますか?
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先輩リケジョからの回答1 回答
sayahakase
回答日:
2014.03.19
こんにちは。
まずは,薬学部合格おめでとうございます。
さて,海外で活躍されたいということですが,そうですね。よく調べられていると思いますので,大体お分かりのことと思いますが,とりあえず国ごと(アメリカの場合は州ごと)に法律が違いまして,薬剤師は国家資格なので,その国ごとに国家試験が異なり,もちろん資格も異なります。そして,その国の国家資格に合格しないと,その国で薬剤師としては働けないんですね。これは絶対的なものです。薬剤師以外も,国家資格はそうです。美容師さんですら,海外では鋏をもてないですからね。
ただ,カナダでは比較的,東京林檎林檎さんの言うように,日本の国家資格をもってして,一定のコースを修了すれば薬剤師として働けるようです。アメリカや欧州の場合はなかなか難しいようです。薬剤師の役割もだいぶ日本と違いますので,これは当たり前かな,と思います。患者さんの命に係わるお仕事ですからね。また,特にアメリカは薬剤師がホームドクターとともに,第一次診療にかかわることが多いようで,日本のように,調剤メインではなく,患者さんと接することも多いので,言葉でのコミュニケーション能力が必須です。ということで,特にその国において薬剤師養成課程を修了する必要があるとも言えますね。
あとは,IPSF(International Phermaceutical Student's Federation)をご存知でしょうか?ここには世界中の薬学部の学生と交流をする機会が設けられています。登録している薬学部の学生は世界中でのインターンシップの機会が得られます。これによって,海外での薬剤師の仕事に触れることが学生のうちから可能かと思います。ぜひ調べてみてください。
あと,ダブルライセンスのことですが,そうですね,病院で薬剤師として働くために必要な知識は薬剤師の知識なので,一般企業での就職にする時の資格試験とはちょっとニュアンスが違います。一般企業に応募するときには資格はいろいろ持っていると有利になりますが,それは,仕事をしてゆくうえでいろんな部署で活用できるからです。しかし,薬剤師として働くには基本的に部署移動はなく,薬剤部で働くことになるので,臨床検査技師の資格を持っていてもさほど有利には働きません。ただ,どんな面で有利かというと,東京林檎林檎さんが薬剤師として就職できなかった場合に,もう一つの国家資格である臨床検査技師としての就職活動ができる,というメリットです。あとは,病院で働くうえでの自分なりの知識をもって臨めるということですね。あそこの科は何をやってるかさっぱりわからん!ということにはならないということです。
学歴はそんなに重視されないでしょう。重視するとすれば留年や浪人による年数オーバーですね。6年間通っていることはみんな同じなので,学歴は一緒です。ただ,博士後期課程を修了しているとちょっと意味が違ってきますね。でもこれは病院というよりも製薬会社で勤務する場合に有利に働くと思います。
さて,長くなりましたが,こんなところです。大学生活が始まったら卒業生の話も積極的に聞いてみるといいと思いますよ。
頑張ってくださいね!
まずは,薬学部合格おめでとうございます。
さて,海外で活躍されたいということですが,そうですね。よく調べられていると思いますので,大体お分かりのことと思いますが,とりあえず国ごと(アメリカの場合は州ごと)に法律が違いまして,薬剤師は国家資格なので,その国ごとに国家試験が異なり,もちろん資格も異なります。そして,その国の国家資格に合格しないと,その国で薬剤師としては働けないんですね。これは絶対的なものです。薬剤師以外も,国家資格はそうです。美容師さんですら,海外では鋏をもてないですからね。
ただ,カナダでは比較的,東京林檎林檎さんの言うように,日本の国家資格をもってして,一定のコースを修了すれば薬剤師として働けるようです。アメリカや欧州の場合はなかなか難しいようです。薬剤師の役割もだいぶ日本と違いますので,これは当たり前かな,と思います。患者さんの命に係わるお仕事ですからね。また,特にアメリカは薬剤師がホームドクターとともに,第一次診療にかかわることが多いようで,日本のように,調剤メインではなく,患者さんと接することも多いので,言葉でのコミュニケーション能力が必須です。ということで,特にその国において薬剤師養成課程を修了する必要があるとも言えますね。
あとは,IPSF(International Phermaceutical Student's Federation)をご存知でしょうか?ここには世界中の薬学部の学生と交流をする機会が設けられています。登録している薬学部の学生は世界中でのインターンシップの機会が得られます。これによって,海外での薬剤師の仕事に触れることが学生のうちから可能かと思います。ぜひ調べてみてください。
あと,ダブルライセンスのことですが,そうですね,病院で薬剤師として働くために必要な知識は薬剤師の知識なので,一般企業での就職にする時の資格試験とはちょっとニュアンスが違います。一般企業に応募するときには資格はいろいろ持っていると有利になりますが,それは,仕事をしてゆくうえでいろんな部署で活用できるからです。しかし,薬剤師として働くには基本的に部署移動はなく,薬剤部で働くことになるので,臨床検査技師の資格を持っていてもさほど有利には働きません。ただ,どんな面で有利かというと,東京林檎林檎さんが薬剤師として就職できなかった場合に,もう一つの国家資格である臨床検査技師としての就職活動ができる,というメリットです。あとは,病院で働くうえでの自分なりの知識をもって臨めるということですね。あそこの科は何をやってるかさっぱりわからん!ということにはならないということです。
学歴はそんなに重視されないでしょう。重視するとすれば留年や浪人による年数オーバーですね。6年間通っていることはみんな同じなので,学歴は一緒です。ただ,博士後期課程を修了しているとちょっと意味が違ってきますね。でもこれは病院というよりも製薬会社で勤務する場合に有利に働くと思います。
さて,長くなりましたが,こんなところです。大学生活が始まったら卒業生の話も積極的に聞いてみるといいと思いますよ。
頑張ってくださいね!
お礼日時:
2014.03.21
ご丁寧にありがとうございます。
学歴はあまり重視されないと聞いて安心しました。あとは募集時期に応じてというところでしょうか、そうなると周囲も皆同じ状況に置かれるので・・・人事を尽くして天命を待つ姿勢で6年間勉強したいと思います。
IPSFにはコンタクトをとってみました!自分の語学力はともかく入ってみようと思います。やはり私は欧米のような臨床薬剤師を極めたい思いが強いので、むこうの学生にいろいろ聞きたいと思います。問題は学費と生活費をどう工面するか・・・少しずつステップアップしていきたいと思います。
学歴はあまり重視されないと聞いて安心しました。あとは募集時期に応じてというところでしょうか、そうなると周囲も皆同じ状況に置かれるので・・・人事を尽くして天命を待つ姿勢で6年間勉強したいと思います。
IPSFにはコンタクトをとってみました!自分の語学力はともかく入ってみようと思います。やはり私は欧米のような臨床薬剤師を極めたい思いが強いので、むこうの学生にいろいろ聞きたいと思います。問題は学費と生活費をどう工面するか・・・少しずつステップアップしていきたいと思います。
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