たいようさん、はじめまして。

大事な決断、根本的なことほど、意外と直前になって迷ってしまうものですよね。
考えが堂々巡りになってしまうその焦りというかなんというか…、お気持ち察します。

ひとつ、ご質問させてください。
たいようさんは、どのような将来を思い描いていますか？
具体的な職業等でなくてもよいです。こういうことがしたい、働いてみたいとか。つまり、まずは「ビジョン」を持つことがとても大事だと思います。
ご両親のことは考えず、自分に正直に考えてください。

それを踏まえて、そのためのベストの選択は都会・地方問わずの医学部なのか、それとも都会（つまり首都圏ということですね？）の理工学部なのか、よく考えてください。

また医学部を目指す場合、少なくとも一浪してでも目指したいか。国・私立問わず、現役合格はもちろん目指すところだと思いますが、浪人してでも目指す志がなければいつまでたっても合格できないと思います。私の仲間を見る限りではそうでした。

ご質問内容からの推測になりますが、ご両親が医学部を期待されるひとつには、「（たいようさんの）将来が保障されている」があるのではないでしょうか？
逆に言えば、理工学部は「保障されていない」ととれてしまうのですが…。
一個人の考えとして受け入れればよいことだとは十分承知していますが、ある意味これは理工学部を取り巻くあらゆる環境に対して、大変失礼だとも思います。

しかしそれ以上に、よく考えなければならないことがあると思います。

現在医者で、高校からの親しい友人の言葉をあなたはどう受け止めますか？
「命を救う行動は誰でもできる。でも『死』の宣告は医者しかできない。」

学生生活を「命に向き合う」仕事に向かって、どれほどの志と責任を培って臨んでいけるのか。医者を目指すのであれば、今からでもこの覚悟が必要なのではないでしょうか？

医学部を目指す学生といっても十人十色いると思います。
しかし、たいようさんにはぜひこのような考えを持って、現時点でいいんです、よりよい選択をしてほしいと思います。
繰り返しになりますが、自分の気持ちに正直になって決断できることを心より願っています。