リケジョからの質問
薬学と物理の関係
都凜
質問日:
2010.07.17
私は来年から薬学部で勉強をする予定ですが、物理が大嫌いです。
大好きな薬学の勉強をするために勉強をしていますが、なかなか気が乗らないので、
薬学の場面で物理がどう使われるのか教えていただけると大変うれしいです。
大好きな薬学の勉強をするために勉強をしていますが、なかなか気が乗らないので、
薬学の場面で物理がどう使われるのか教えていただけると大変うれしいです。
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先輩リケジョからの回答2 回答
香野ひより
回答日:
2010.07.22
こんにちは、ゆうきさん!
薬学部を目指していらっしゃるのですか?(それとももう推薦などで合格されているのでしょうか)
私もまだ今年入学したばかりで、ほかの先輩方ほど経験があるわけではありませんが、大学に入ってずいぶんと薬学に対する印象が変わったことを伝えたいと思います。
薬学といえば化学のイメージがありますよね?
私も化学さえあればよし!と思っていました。
でもその化学も、突き詰めていくといずれは物理にたどり着きます。
原子の構造など、結合や様々なことを理解すために勉強しなければいけないことがたくさんありますが、それらは皆物理の上に成り立っています。
物理がわからなければ化学もわからない、化学がわからなければ生物もわからない。
さらにいうと物理がわかるようになるためには数学ができなければならない。
……えらそうなことを言いましたが、私は数学が大の苦手ですし、物理も得意とは言えません。大学に入ってから物理は嫌いになってきました。
でも、これからの勉強をするために物理が必要だということがわかりました。
物理が嫌いな者同士、お互いがんばりましょう^^
薬学部を目指していらっしゃるのですか?(それとももう推薦などで合格されているのでしょうか)
私もまだ今年入学したばかりで、ほかの先輩方ほど経験があるわけではありませんが、大学に入ってずいぶんと薬学に対する印象が変わったことを伝えたいと思います。
薬学といえば化学のイメージがありますよね?
私も化学さえあればよし!と思っていました。
でもその化学も、突き詰めていくといずれは物理にたどり着きます。
原子の構造など、結合や様々なことを理解すために勉強しなければいけないことがたくさんありますが、それらは皆物理の上に成り立っています。
物理がわからなければ化学もわからない、化学がわからなければ生物もわからない。
さらにいうと物理がわかるようになるためには数学ができなければならない。
……えらそうなことを言いましたが、私は数学が大の苦手ですし、物理も得意とは言えません。大学に入ってから物理は嫌いになってきました。
でも、これからの勉強をするために物理が必要だということがわかりました。
物理が嫌いな者同士、お互いがんばりましょう^^
お礼日時:
2010.07.22
科学の分野はやっぱり基本的につながっているんですね。
物理は模試でもないに等しい点数しかとらないのですが、入学できるように頑張りたいと思います。ありがとうございました!!
物理は模試でもないに等しい点数しかとらないのですが、入学できるように頑張りたいと思います。ありがとうございました!!
アユミ(共立薬科大学(現 慶應義塾大学)薬学部卒)
回答日:
2010.07.26
こんにちは。薬学部を卒業したアユミといいます。
確かに、薬は化学物質だから化学は関係あるし、ヒトに用いるから生物も関係するのは割と分かりやすいと思いますが、
薬学と物理の関係って、なかなか見えないですよね・・・
でも、薬学と物理もしっかり関係あるんですよ!
私は一通りのカリキュラムを終えて卒業した身ですので、
少し具体的なお話をさせていただきたいと思います。
薬学部での勉強は、「コアカリキュラム」というものに従ってやります。
pdfファイルなのですが、見れる環境でしたらぜひ見てみてください。↓
http://www.pharm.or.jp/rijikai/cur2005/A.pdf
その中に、「物理系薬学」というのがあります。
高校物理が直接関係することは少ないように見えるかもしれませんが・・・熱とエネルギーの分野が一番関係あるかもしれません。
特に関わりがあるのは、「製剤」という分野だと思います。
薬には、粉薬やシロップ剤、錠剤にカプセル剤と、色々な形がありますよね?
有効成分を、どんな形の医薬品にするか。簡単に言うと、これが製剤学です。
例えば、錠剤で話を進めますと、
錠剤が体の中で全然溶けなかったら、効かないですよね。
かと言って、あっという間に溶けてしまっても、効き目が長続きしない。
適切な速度で溶けるにはどうすれば良いか?そこには、化合物の構造だけではなく、体内の温度とか、熱力学分野が関わってきます。
また、粉の性質も勉強します。一口に「粉」といっても、例えば粉砂糖と片栗粉では触った感じが違いますよね?粒の大きさの違いによる性質の差なども学びます。この辺りは、粉薬の製剤学に関わってきますよね。
ほんの一例を挙げさせていただきましたが、薬学に関連する物理はこのような感じです。
高校物理とは直接関係することが少ないので、あまり参考にならないかもしれませんが・・・(苦笑
でも、香野ひよりさんがおっしゃるように、科学(化学じゃなくて)の根源は、物理学だと私も思います。
確かに薬学は化学寄りですが、化学も突き詰めていけば物理学に辿り着きます。
勉強しておいて、損はありません。
大学1年生の、一般教養(専門以外)でも勉強するでしょうし。
気が乗らない時はコアカリキュラムを見て、来たる薬学部生活を楽しみに
物理の勉強を続けてくださいね!
確かに、薬は化学物質だから化学は関係あるし、ヒトに用いるから生物も関係するのは割と分かりやすいと思いますが、
薬学と物理の関係って、なかなか見えないですよね・・・
でも、薬学と物理もしっかり関係あるんですよ!
私は一通りのカリキュラムを終えて卒業した身ですので、
少し具体的なお話をさせていただきたいと思います。
薬学部での勉強は、「コアカリキュラム」というものに従ってやります。
pdfファイルなのですが、見れる環境でしたらぜひ見てみてください。↓
http://www.pharm.or.jp/rijikai/cur2005/A.pdf
その中に、「物理系薬学」というのがあります。
高校物理が直接関係することは少ないように見えるかもしれませんが・・・熱とエネルギーの分野が一番関係あるかもしれません。
特に関わりがあるのは、「製剤」という分野だと思います。
薬には、粉薬やシロップ剤、錠剤にカプセル剤と、色々な形がありますよね?
有効成分を、どんな形の医薬品にするか。簡単に言うと、これが製剤学です。
例えば、錠剤で話を進めますと、
錠剤が体の中で全然溶けなかったら、効かないですよね。
かと言って、あっという間に溶けてしまっても、効き目が長続きしない。
適切な速度で溶けるにはどうすれば良いか?そこには、化合物の構造だけではなく、体内の温度とか、熱力学分野が関わってきます。
また、粉の性質も勉強します。一口に「粉」といっても、例えば粉砂糖と片栗粉では触った感じが違いますよね?粒の大きさの違いによる性質の差なども学びます。この辺りは、粉薬の製剤学に関わってきますよね。
ほんの一例を挙げさせていただきましたが、薬学に関連する物理はこのような感じです。
高校物理とは直接関係することが少ないので、あまり参考にならないかもしれませんが・・・(苦笑
でも、香野ひよりさんがおっしゃるように、科学(化学じゃなくて)の根源は、物理学だと私も思います。
確かに薬学は化学寄りですが、化学も突き詰めていけば物理学に辿り着きます。
勉強しておいて、損はありません。
大学1年生の、一般教養(専門以外)でも勉強するでしょうし。
気が乗らない時はコアカリキュラムを見て、来たる薬学部生活を楽しみに
物理の勉強を続けてくださいね!
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