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*食べることで病気を防ぎ、落ち込んだ気分を元気にできたらすばらしい

大学院では遺伝医学研究室で精神疾患やアレルギーの遺伝性を研究していました。
就活では一転して人から食品へ。食べることで病気を防ぎ、落ち込んだ気分を元気にできたらすばらしいと考え、食品業界に絞りました。
チョコへの思いをアピールして入社1年目から念願の「チョコ研」に配属。現在はチョコや焼き菓子の新商品を研究開発しています。

*工場の技術者と熱い意見交換をして、商品化につなげました!

昨年秋「極上比率」シリーズから生ショコラブッセが発売になりました。ブッセからチョコがはみ出している見た目のインパクトと生チョコをほおばれる贅沢さが魅力です。
通常1年から1年半の開発期間のところを約3年もかけました。研究所では細かく手づくりできますが、大量生産する工場ではそうもいきません。
工場の職人肌の技術者にこだわりを熱く伝え、逆に意見ももらいながら商品化につなげました。
仕事では試作品の試食は毎日。過渡期は一日に何度も食べます。デパ地下や人気専門店で注目されているお菓子を食べる市場調査も大切な仕事。もちろん、そこから今までにない商品のアイディアが求められます。

*好きなことを仕事にしている幸せを感じています

チョコ研は人気の部署で半数が女性。工学系、建築出身のリケジョもいます。
自分含めて、好きな"食べること"を仕事にしている幸せを感じている人が多いですね。
20キロの重いチョコを持ったり、体力的に大変なこともありますが、研究室はチャンスも男女平等。海外出張や学会への参加も積極的に応援してくれます。

*理系なら職業の幅が広がると、理系に進学!

高校時代、理科は好きでしたが、数学は苦手で理系に進むのを迷っていたとき、理系なら職業の幅が広がると教師に背中を押され理系に決めました
高1の冬に、部活と学校と並行して参加した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙実験教育プログラムも理科好きを実感するきっかけでした。
今、学校と部活動の両立に悩んでいるみなさん、好きなことに夢中になれる時間を大切にしてください。その代わり、限られた時間を有効に使うため、授業を大切にし、短時間で集中できる場所を見つけてください
(文=十倉和美 写真=神谷美寛)