ひとりで中身をつくっていくからこそ、商品に愛着が持てます
バヤリースブランドなど果汁飲料の新商品を開発しています。最近では2月18日に発売する「バヤリース ディープリッチオレンジ」を担当しました。果実を丸ごと搾り、大人向けに奥深い味わいに仕上げた自信作です!
口コミが知りたいので、発売されたらネットやツイッターをチェックしたいです。果汁率、甘さ、酸味、フレーバーの調整……試作と試飲を繰り返し、とにかく毎日飲みます! 一日に2~3リットル飲むことも(笑)。
基本的に中身は自分ひとりでつくっていきます。入社前はひとつの商品をチームでつくっていくと思っていたので、多くの決定権を任されることに驚きました。でも、だからこそ自分の商品だと愛着が持てます。
今回のような個性的な商品は、社内的にもモニターさんの嗜好調査でも評価が分かれます。最終的にどの味にするかは自分で決めますが、どのターゲットの味覚に合わせるかのさじ加減がすごく難しいです。
誰にとっても身近で人々の生活を前向きにできる食品業界に
生物が好きだったので大学では植物プランクトンの代謝を研究していました。最近話題の藻から油をつくるバイオエネルギーの基礎研究です。
研究者もいいなと思っていましたが、もっと広い分野が知りたいと就活スタート。生物系は直結する就職先があまりないので幅広い業界を受けていましたが、最終的には誰にとっても身近な食を通して人々の生活を前向きにできる食品業界に決めました。
実は人気業界とは知らなかったのですが、実際に関わってみると意外に普通の感覚を持った人が商品をつくっているのだなと感じます。誰にとっても身近なものだからこそ、その感覚が大切なんですね。
いつか自分発の企画を商品化するべく、勉強の日々です!
いつか自分発の企画を形にしたいです。
私の提案はおもしろいけど商品化は難しいといわれることが多いので、自分がつくりたいものと、実際に売れるものの違いを知るべく勉強の日々です!
(文=十倉和美 写真=神谷美寛)