Q：研究所のデータを参考にしながら新商品を開発してます
1964年に誕生した人間科学研究所は4歳から69歳まで、
毎年約1000人の女性の人体計測を行い、
これまでに4万人以上のデータを集めてきました。
中でも同じ女性を30年にわたって計測し、
年齢による体型の変化を追ったデータは貴重です。
私はそれらのデータを参考にしながら、
ターゲットの女性の身体にジャストフィットする
ブラジャーを開発しています。
2010年には18～24歳向けのブランド『ウンナナクール』で、
いままでにないノンワイヤーブラジャーを開発しました。
つけ心地がラクなのにワイヤーブラジャーをつけているように
バストをきれいに見せてくれるものです。
ブラジャーのカップと土台を一体成型したところがポイントで、
完成までに約1年半費やしました。
数十種のサンプルをつくりながら試行錯誤しましたが、
ターゲットの方だけでなく、30代の方にもご好評をいただいています。
Q：友人の影響でファッションに興味を持ちました。
もともとモノのづくりが好きだったことと、
数学や化学が得意だったので、
大学は理工学部に進みました。
入学当初は建物や飛行機をつくってみたいと思っていましたが、
研究室や大学院ではLEDに使われる半導体の基盤研究をしていました。
一方で高校生のときに友だちの影響でファッションに興味を持ち、
独学でパターンを引き洋服をつくっていました。
その影響で大学3年からダブルスクールとして服飾の専門学校に通い、
パタンナーの勉強も始めました。
将来、就職を考えるとき、
ファッション系も選択肢に入れたいと思ったからです。
Q：興味がある事に挑戦する事が大事。
就職はお客様の反応が見える仕事と
消費者心理に興味があったので
メーカーを志望し、
現在の仕事につながりました。
現在は自分でパターンを引きながら新たな商品の開発をしているので、
ダブルスクールを選択したのはよかったと思っています。
大学に入っていろいろな勉強をしてみてから
進路を絞っても遅くはないので、
興味があることに挑戦してみるといいと思います。
（文＝十倉和美 写真＝吉見幸夫）
【先輩Rikejoにインタビュー！過去の記事はコチラ】
●研究開発を通じて社会に貢献するリケジョブ〜「独立行政法人森林総合研究所」編
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●研究開発を通じて社会に貢献するリケジョブ〜「シカゴ大学」編
（http://www.rikejo.jp/unclassified/article/5558.html）
●研究開発を通じて社会に貢献するリケジョブ〜「東京大学」編
（http://www.rikejo.jp/unclassified/article/5403.html）
●研究開発を通じて社会に貢献するリケジョブ〜「株式会社デンソー」編
（http://www.rikejo.jp/unclassified/article/5376.html）
●研究開発を通じて社会に貢献するリケジョブ〜「アステラス製薬株式会社」編
（http://www.rikejo.jp/unclassified/article/4745.html）
●健康と美をサポートするリケジョブ「株式会社明治」編
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●情報で社会を繋ぐリケジョブ「NECビッグローブ株式会社」編
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（http://www.rikejo.jp/report/article/4722.html）
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