東大・五月祭の企画『〜農2の美味しい講義〜 食産業の最前線』に行ってきた!

こんにちは! お茶大リケジョ部のかすみです。

みなさん、食べることは好きですか?

日々の食事におやつにジュース、世の中にはおいしいものがたくさんあります。

私は食べることが大好きで、コンビニで新商品を見かけるたびについつい買ってしまうし、おいしそうなお店を探しては機会を見つけて足を運んでいます。

そんなふうに日々いろいろな食品に触れている私ですが、その裏側を覗いてみたことはほとんどありません。

いつも何気なく食べている食品はどこから来たのか? どうやって開発されたのか?

そんな食品のヒミツを教えてもらえるイベントが、東大の学園祭である五月祭の企画として開催されました。

その名も『〜農2の美味しい講義〜 食産業の最前線』!

”駒場生(東大の学部1・2年生)や一般の人々に、農2(農学部生命科学・工学専修)の研究内容や食産業について知ってもらうことで興味を持ってもらう”ために開催されたこのイベントをこれから数回に分けてレポートしていきたいと思います。

第一弾は、明治の講演をレポートします!

 

知っているようで知らないチョコレートの裏側の話

今回のイベントで初めて参加した講演は明治の『Bean to Bar 〜チョコレートの体験〜』でした。

タイトルからしてチョコレートに関する講義であることは想像できていたけれど、そもそもこのイベントがどういう雰囲気のイベントなのかがわからずとてもドキドキ。

会場近くの屋台で受付をした時に「時間まで隣のテントにある椅子に座って待っていてください」と言われたので隣のテントに入ると、小学校低学年くらいの子供を連れた家族が何組かいるではありませんか。

『意外とファミリーが多いのかも!』なんて思いましたが、講演する会社によって会場の平均年齢(推定)が全然違っていておもしろかったです。

30人くらいが入れそうな教室に移動して、あらかじめ知らされていた番号の席についいたら講義スタート。

机の上には写真のようなセットが用意されていました。

数枚のテイスティングシート(並べて写真を撮ればよかった……)とアンケート用紙と、それからmeiji THE Chocolateが2箱!

お土産有りとは聞いていましたが、いきなり豪華なお土産にびっくり。これは期待以上だ……!

 

講義のメインはチョコレートの原料である乾燥したカカオ豆ができるまでのお話です。

流れを簡単に示すと以下のようになります。

ポッドというのはカカオの実のこと、ババというのはその中身のことです。

下の画像でいうと、黄色いラグビーボールっぽいものがポッドで、白っぽいものがババになります。

ババは果実と種でできていて、この種がカカオ豆と呼ばれるものになります。

このポッド、どんな感触がすると思いますか?

講演者の方が一旦冷凍してその後解凍したポッドを持ってきたくださっていたので触ってみると、なんと意外とプニッとしているのです! カチカチの実を想像していたのでちょっと驚きでした。

ちなみに、匂いも嗅いでみましたが匂いは全然しませんでした。

では、このポッドの中に入っているカカオの実はどんな味がすると思いますか?

食べられるの?と思うかもしれませんが、なんと! 食べることができました!

写真はカカオの実の様子です。

白く見えているところが実、実に包まれている茶色っぽいのが種ですね。

ちょっとプニプニしていて、触るとペタペタ。匂いは野菜っぽいなあと思ったのですが、野菜っぽいという例えが適切かどうかは謎です……。

触って匂いを嗅いで、その後実食!

口に入れるとなんだかツルツルしていて、さっぱりしたフルーツ!という感じでした。

ライチとココナッツを足した感じの味だと感じましたが、ライチもココナッツもジュースでしか味わったことがないので表現が適切かどうかはわかりません……(笑)。

 

講義の最後には、みんなでテイスティング。

お土産として配られたチョコレート2種(ベルベットミルクとサニーミルク)を食べ比べてみると、味がなんとなく違っているのがわかります。

明治のmeiji THE Chocolateのホームページによると

ベルベットミルクは”ベネズエラ産カカオ豆を中心に使用。ナッティな香りとミルクのコク。どこまでも濃密な深みが漂います。”、

サニーミルクは”ブラジルトメアスー産カカオとドミニカ共和国産カカオを中心に使用。カカオの酸味とミルクの旨味、その優しい甘みに笑みがこぼれます。”とのこと。

これは使われているカカオの産地によって品種が違っていることによって生まれる味の違いです。

調べてみるとカカオには大きく分けて3つの品種があるようで、それぞれ味の特徴が違っています。

カカオにも品種があって、品種によって味や香りが違うなんていうのにはちょっと驚きです。

テイスティング初心者の私でも、ベルベットミルクとサニーミルクで味が全然違うことはよくわかりました。香りもなんとなく違った気がします……。

ただしそれを点数化しようとするとさっぱりわからなくて、テイスティングができるようになるにはかなり訓練を積まなければならないんだなあと感じました(笑)。

今回の講義ではベルベットミルクとサニーミルクのテイスティングを体験しましたが、meiji THE Chocolateのミルクチョコレートにはもう一種、ペルー産のカカオを中心に使用したブリリアントミルクなるものがあります。

この講義で聞いた内容を思い出しつつ、またいつか3種でテイスティングをやってみたいと思います!

次回もこのイベントをレポートしたいと思います。お楽しみに!