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2017年に通巻2000番記念として発売された『ブルーバックス科学手帳』が、このたびリニューアルして再登場しました。

「365日の科学の出来事」や、「今週の公式・数式」に加え、役立つ「科学資料集」も約3倍にボリュームアップ。ビニールカバーとしおりひもも2本ついて、スケジュール手帳としてさらに使いやすく進化しています!

本記事では、新しくなった「科学手帳」の便利な使い方をご紹介いたします!

話のまくらに科学の話題はいかが?

1905年の今日(9月27日)、科学史における非常に重要な論文が発表されたことをご存じでしょうか?

“Ist die Trägheit eines Körpers von seinem Energieinhalt abhängig?”
『物体の慣性はそのエネルギーの大きさに依存するか』

と題されたアインシュタインによる論文のなかに、あの有名な「E=mc2」の公式が登場したのです。恐ろしい破壊力をもった原子爆弾もこの公式によって生み出されました。

このことを知ると、なんでもない一日が、すこし特別な一日に思えてきませんか?

「科学手帳」にはこのほかにも、「ウェゲナーが大陸移動説を発表した日」「人類がはじめて月に立った日」「ガウスが正17角形の作図法を考案した日」など、科学の話題が毎日掲載されています。

ぜひ、科学を話題にするきっかけにしてみてください。

週間スケジュールページでは毎日の出来事と、数式・公式等を紹介週間スケジュールページでは毎日の出来事と、数式・公式等を紹介

ビジネスは相手の情報を知ることからはじまる

この科学手帳、じつはビジネスパーソンにも役に立ちます

15年ぶりに地球に大接近しているお隣の惑星「火星」は、ブルーバックスのシンボルキャラクターの故郷です。

グローバル化がすすむこれからの社会では、外国企業のみならず他惑星の企業を相手にする機会も増えてくるのではないでしょうか。そんなときに相手の文化を知っておくことはとても大切です。

もし火星の企業と取引をすることになったら、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。

それは火星が約687日かけて太陽のまわりを回っているということです。つまり火星の1年の長さは、地球の1.88倍もあるのです。

これを知らずに「1年毎の契約」を結んでしまっては大変なことになってしまいます。

「科学手帳」は火星だけでなく、太陽系の他の惑星の情報もしっかり掲載していますので、ぜひ活用してください。

太陽系から宇宙の始まりまで太陽系から宇宙の始まりまで

いま話題の筋肉も詳しく紹介!

ここのところ、NHKで放送された「みんなで筋肉体操」やブルーバックスの新刊『筋肉は本当にすごい』などいま筋肉がブームになっています。

「上腕二頭筋」や「三角筋」はすっかりお馴染みかと思いますが、「大腿二頭筋」「外腹斜筋」になるとちょっと自信がないという方も多いのではないでしょうか?

そんなときは、資料編の「人体の筋肉」のページをご覧ください。美しいメディカルイラストで筋肉の名前を確認することができます。

ちなみに別のページには「人体の骨格」の一覧も掲載していますので、筋肉の裏側にはどんな骨があるのか考えてみるのも楽しそうですね。

人体の筋肉と骨がまるわかり!人体の筋肉と骨がまるわかり!

ファイナンスの感覚も研けてしまう

つい先日、シリコンバレーの某社から最新のスマートフォンが発売されました。

従来製品の約9倍もの処理速度を誇り、機械学習専用のチップを持つというガジェット好きにはたまらない製品ですが、すこし値段が高いのが気になります。

新しいものが大好きなAさんは、10万円の最新型を買おうと思ったのですが、どうしてもお金を工面することができません。

友達のBさんに相談したところ、10万円を貸すので、1000円ずつ100ヵ月間で返してくれればよいというのです。ただし、今月は1000円、来月は1000円×1.01、再来月は1000円×1.01×1.01というように毎月1パーセントの利子をつけてくれてと言われました。

1000円の1パーセントならたった10円です。Aさんは喜んで10万円を借りたそうです。

さて、AさんはトータルではどれくらいBさんに払わなければならないのでしょうか?

こんなときは、「等比数列の和の公式」が役に立ちます

微分・積分や円周率の計算など役立つ公式を多数掲載微分・積分や円周率の計算など役立つ公式を多数掲載

公式に数字をあてはめて計算してみると、返済総額はなんと17万円以上になるようです。

もしAさんが「科学手帳」をもっていたら、お金を借りることはなかったかもしれませんね。

生活のあらゆる場面で役に立つ科学手帳をぜひお手元に!