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*研究一筋の農学部からリチウムイオン電池用素材の研究開発現場へ!

ダイソーは、かせいソーダなどの基礎化学品や合成樹脂・ゴムから医薬品関連まで、機能化学品などを扱うメーカーで、今年創立100年を迎えます。
 
私は、リチウムイオン電池に使われる高機能ポリマー(バインダー)の研究開発をしています。
 
リチウムイオン電池の電極は、金属箔に活物質を塗布してつくるのですが、金属箔とそれらをくっつける役割を果たすのがポリマーです。ポリマー自体は電気を通さない性質なので含有量は極力少なく、でも、しっかりくっつくように。化合物のわずかな配合で、電池の性質が大きく変化してしまうという、なかなか奥深い世界です。
 
 
 

*アクティブな研究職を楽しんでいます!

高校時代に生物と化学が好きで、大学は農学部を選びました。農学部は思ったよりも学ぶ幅が広くて、面白かったです。自分で考えることが好きで、いずれは研究職に就きたいと有機化学をテーマに大学院へ進学。
 
就職のときには、大きな会社で1/100になって働くよりも、小規模でも1/10として、やりがいをもって働ける場所を探しました。その選択は大正解で、入社2年目から電池メーカーさんの担当として、取引先との会議にも参加。技術ディスカッションを任されました。
 
学生時代は内向的で研究ばかりの日々でしたが、今はアクティブな研究職を楽しんでいます!
 
 
 

*先入観を持たず、幅広く世の中を見渡してみてください

私は大学受験のとき、早々に農学部と決めてしまいましたが、今思えば「工学でも建築でもよかったかもな……」と。
 
仕事という出口から逆算して学部を選ぶのもいいと思います。例えばビルひとつ見ても、設計するなら建築家、窓ガラスならガラスメーカー、その中にいる人に興味があれば脳化学研究など、いろんな道があります。
 
ぜひ先入観を持たず、幅広く世の中を見渡してみて下さいね!
 
 

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icon-pencil =峯田亜紀  icon-camera =吉見幸夫)
 
 

本記事は、『Rikejoマガジン vol.34』に掲載されています。
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