*いつかノーベル賞の一翼を担う製品をつくるのが夢です!
光電子増倍管の製造と開発をしています。光電子増倍管とは、人間の目では見えない弱い光を電子に変換して、増倍させ、検出する光検出器のこと。
世界で使用されている光電子増倍管の約9割を浜松ホトニクスで製造しており、その用途はPET(陽電子放射断層撮影)装置やガンマカメラなどの医療装置から分析機器、石油探査用まで多岐にわたります。
2002年に小柴昌俊さんがニュートリノの観測でノーベル物理学賞を受賞しましたが、そのときの観測装置『カミオカンデ』で使用した約1000個の光電子増倍管も弊社が開発したものでした。
*光電子増倍管の検査や評価測定の解析を担当しています
私の部署では、この光電子増倍管の製造を行っており、私は製品の検査や評価測定の解析を担当しています。また弊社では開発と製造を同じ部署内で行っており、クライアントに合わせた製品の開発や改良などトータルに携わることができるので、夢のような環境だなと感じています(笑)。
もともとモノづくりが大好きでした。大学では宇宙や気象について学び、大学院では人工衛星などに載せる装置の開発もしていました。そのため将来的に研究開発とモノづくりができる仕事がしたいと思い、この会社を選びました。
入社して2年目ですが、新人の立場でも私の意見をしっかり聞いてくれ、アイデアを出すと、どんどん試させてもらえるので、毎日が本当に楽しいですね。
*日常のいろいろなことにアンテナを張りめぐらせています
きっと光電子増倍管にはもっといろいろな活用方法があるはず。それを見つけるためにも、日常のいろいろなことにアンテナを張りめぐらせています。
そして「いつか、私がかかわった製品がノーベル賞受賞に役立つ日がくればいいなぁ」と、そんな野望もひっそりと抱いています(笑)。
( =倉田モトキ =神谷美寛)
本記事は、『Rikejoマガジン vol.34』に掲載されています。
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