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*トラックやバスなどのタイヤのゴム材料を開発しています

タイヤに使われるゴムの材料開発をしています。トラックやバス、鉱山などで使われる大型建設車両用のタイヤを担当しています。
 
タイヤはゴムの塊のように見えますが、中はミルフィーユのような層を張り合わせてつくられており、性質や配合が異なるゴムや金属、繊維などが使われています。地面にあたる部分、両肩の部分など、外側のゴムも場所によって材料を変えています。
 
私はビード部と呼ばれる部分の担当で、タイヤをホイールにしっかり固定できるゴムを開発しています。
 
バスやトラックは耐久性や耐摩耗性が重要視されるので、ゴムの"持ち"が配合のカギになります。大きく重いものを運ぶので、多くのゴムを使ってひずみを分散させる構造にしています。
 
普段はいろいろな配合のゴムを研究室でつくり、評価しています。結果がよければ、工場で試作してもらうわけですが、数百㎏のゴムを混合する工場での試作はスケール感が違います。その後、さまざまな耐久試験で安全性が確認できたら、市場に出して経過を観察していきます。
 
 
 

*大学で学んだことが役立っています

大学時代は複合材料、コンクリートの材料力学を学び、破壊メカニズムや物質強度の研究を行っていました。
 
就職先はいろいろな道がありましたが、タイヤもスチールとゴムの複合材料からできているので面白そうだと感じました。
 
コンクリートとゴムでは特性が違いますが、大学で学んだ基礎的な部分は業務でも役立っています。
 
 
 

*初の海外出張で刺激を受けました!

最近、初の海外出張に行ってきました。
 
大型建設車両が使われているアメリカにある鉱山の市場調査です。気温40度の過酷な現場で、3階建ての家と同じくらいの高さの車両に直径3m、身長の倍はあるタイヤがついているのです。あらためて、その迫力にびっくり!
 
今後、さらに幅を広げていきたいと思いました。
 

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icon-pencil =十倉和美  icon-camera =神谷美寛)