Q:なぜ医用工学科に入ったのですか?
医療分野で働く母の姿を見て、中学時代から医療の仕事を目指していました。
調べるうちに、医療機器のスペシャリストになってチーム医療に貢献したい、と思い始め、
「臨床工学技士」の資格を取ろうと決意。
そのための学びが確立されている近畿大学 生物理工学部 医用工学科へ進学しました。
ここなら、工学と医学がバランスよく学べ、
臨床実習も充実しているので、
幅広い知識と技術をもった
臨床工学技士が目指せると思います。
Q:実際に入学してみて、いかがでしたか?
高校で物理を選択していなくて不安だったんですが、
物理と数学に関しては、入学直後にクラス分けのテストがあって、
自分のレベルに合ったクラスで学べるんです。
基礎の部分からゆっくり教えてもらえ、きちんと追いつけるようにフォローしてくださいます。
さらに学内にある「基礎教育センター」では、
高校で数学や物理を指導されていた専任のスタッフの方が常駐。
好きな時間に質問や相談に行けて、マンツーマンで補習も受けられます。
おかげで今では物理の土台もバッチリ。
電気回路について学ぶ「電気工学」も大好きな授業になりました。
どの授業も、とてもわかりやすく教えてくださるので楽しく学べています。
Q:今、興味のあるテーマは何ですか?
血液透析シミュレータシステムの開発についてです。
透析装置の操作技術は現状、臨床の現場以外では習得できず、
アクシデントの対処方法にも不安が残ります。
そこで、基本的な操作方法や、異常事態への対処方法を学ぶための
シミュレーショントレーニングができる
システムの開発が進められているんです。
この研究をされている教授は、
長年、臨床工学技士として医療現場で働かれていた方なので、
授業でも臨床の話をたくさんしてくださり、
生きた知識が身につきます。
Q:これからの目標を教えてください。
臨床工学技士の国家試験に合格し、
総合病院でより多くの患者さんの手助けとなりたいです。
夏休みに、近畿大学医学部 附属病院へ見学に行ったことで、
実際の仕事の多彩さや奥深さを目の当たりにし、
資格取得に対する意欲が高まりました。
目指すは、単なる技術者ではなく、人を思いやれるエキスパート。
医療従事者に欠かせない倫理観を学ぶ「生命倫理」という授業を通じて、
命の大切さを痛感すると同時に、医療技術の進歩が激しいからこそ、
人間の尊厳を守ることが何より重要になってくるのだと知りました。
この学校で、専門的な知識や技術はもちろん、
人間性も高めていきたいです。