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報告レポート

9/16に、小駒望公認会計士事務所代表による、「リケジョのための会社選び ~雰囲気や福利厚生だけで決めてない?財務情報で差をつける企業研究」が開催されました。リケジョの人は数字に強いはず?!なのに、なぜか財務情報に興味がないことが多いため、もっとそこに目を向けることで、会社選びの目を変えようというのが目的です。今回の講座担当のリケジョ製作所のHさんも、違う見方をすることで世界が広がると力説。
また、今回の講師である公認会計士の小駒さんの生き方やお人柄に、魅力を感じた講座ともなりました。

1.小駒さんの紹介

最初は、小駒さんの紹介です。小駒さんは、大学に入りなおすなど紆余曲折があり会計士として、現在独立事務所を構え、ご活躍されています。「公認会計士」という資格がご自身の人生の中での強みとなっているそうで、こうした目に見える武器をもって社会にでられるのはよかったというお話をいただきました。
また、公認会計士のお仕事をあまりイメージできない人も多いのではということで、簡単に公認会計士のお仕事についてもご説明いただきました。一般の人が、公認会計士のお仕事についてよくわからないのは、対企業のお仕事だから。各企業が、都合よく企業情報を作らないかを客観的な立場から監査するのが主なお仕事です。

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2. 何を財務情報から会社がみられるのか? なぜ、大事なのか??

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いよいよ本題です。
就職活動の時に、なぜ財務情報を見ることが必要かをお話いただきました。就職活動のときには、会社の雰囲気や働きやすさ、どんな製品を作っているかということに着目してしまいますが、小駒さんいわく、企業活動の根幹部分を数字でみることが大切とのこと。就職するということは、会社に8-10時間毎日いると考えると、ほとんどの時間を会社に費やすわけで、ある意味、自分の時間という資産を会社に投資するといえます。自分の資産(お金)を企業に投資するときには、その企業の財務情報を十分分析します。時間も大事な資産と考えれば、慎重にその企業を数字で分析するのは必要なことと、小駒さんは言います。こういった観点からも、イメージなどだけでない会社選びをする必要性があり、むしろ、財務情報を確認せずに就職を決めてしまうことにびっくりされているそうです。
実際に、シャープ、協和発酵キリンについて、四季報と有価証券報告書の抜粋から、その数字の見方を教えていただきます。
会社を見るときには、「収益性」「成長性」「安全性」を見る必要があるとのことで、どの部分の数値を読み取ればいいのかを具体的に教えていただきました。四季報の最初のページをみるだけでも色々なことがわかります。利益率が高い業界なのか、また、社員の平均年齢や年収などから自分の未来をみることもできますし、海外比率でグローバル化が進んだ会社かなどもわかります。また、研究開発にどれだけ投資をしているかもわかりますし、業界特性、特に、薬品系の企業は多いといったことも感覚だけでなく、数値で確かめることができます。
 協和発酵キリンなどは、B to Cの企業でないため、あまり名前が知られていなくても、こうした数字をみると優良企業であることがわかりました

3.財務情報から、みんなでいい会社を考えてみよう

最後に、実際に「信越化学」「ファンケル」「森永乳業」の3社のデータをみて、どの企業が財務情報的には優良であるかを分析するワークをしてみました。
「信越化学」は、あまり名前を聞いたことがないリケジョが多かったようですが、数値をみてみると、売り上げは右肩上がりで、年収も高い企業であることがわかります。信越化学は、化学肥料メーカーが、半導体素材を扱うことで業態変更をして成功した例ですが、名前だけでみるとリケジョの就職先としてはあまり候補に挙がらない企業かもしれません。しかし、深く数値をみてみると、魅力的な企業であることがわかっていきます。各人が、データを分析して、気がついたポイントについてどんどん発言していきます。「けい素」といった素材に敏感に反応するのはリケジョならではでしょうか。
こうした情報は無料でみることができます(四季報オンライン https://shikiho.jp/、有価証券報告書 http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/)。この講座をきかっけにリケジョの数値を見る強さと分析力で、さらに、企業や業界をみる視点が増え、よりよい企業選びができるようになることを期待します。

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【参加者の感想】
・新しい視点で会社、企業を見られました。ただの大学生でも、できることがある!四季報が見られるし、財務が分かれば企業の見方が変わることがわかりました。
・ポイントを絞ってわかりやすく教えていただいたので、とても助かりました。数字がたくさん並んでいると眠たくなるので、見るポイントが分かって、嬉しかったです。
・たくさんの情報を見る時は、それぞれの意味をふまえて、必要な所を、ポイントを絞ってみるのが重要だと知りました。
・人数が少なかったのでいろいろ詳しく聞けたのが良かったです。今日来ていなかったら知らないままだったであろうことを知れて良かったです。
・簡単な説明で暗号クイズを解いているみたいで、分かりやすく、楽しかったです。会社で働くということは人生の多くの時間を費やすことであり会社の財務情報は見ておくべしということがわかりました。

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授業・カリキュラム

会社って何で選ぶの?イメージとか福利厚生?
就職すると自分の貴重な資源であるたくさんの時間を費やします。
それって未来への大きな投資ではないでしょうか。
会社の財務情報は意外と簡単にチェックできるのです。
この授業ではリケジョに人気の化粧品会社と食品加工(菓子)会社を比較します。
それぞれ特徴あるので、比較すると面白い発見があります。
例えば化粧品会社だと広告宣伝費が大きくて、実は原価が少ないことや、
食品加工会社だと他の業種より設備、水光熱費が多いなど、実際の就活にも役に立つスキルを教えます!
財務情報もチェックできるリケジョになれる授業になります。

information

実施要項

開講日:

2014年9月16日 19:00~20:00
※すでに終了しました

定 員:

20名 ※申し込み先着順

場所:

講談社 東京都文京区音羽2-12-21
詳しくはこちら

申込期限:

2014年9月16日 12:00

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トピックス

1.講師紹介

公認会計士って普段どういうことをしてるのか

2.財務から見る、いい会社の基準って?

化粧品会社、食品加工会社の財務情報の見方のポイントわかりやすく説明します

3.財務情報から、みんなでいい会社を考えてみよう

グループごとに財務情報からからみた、いい会社を考えます。

講師プロフィール

小駒望様

小駒望様(公認会計士・税理士)

所属 :小駒望公認会計士事務所代表

・中央大学卒業(在学中、公認会計士試験合格)
・新日本有限責任監査法人 国際業務MNC部
・パレスキャピタル株式会社 投資実行部
・平成22年11月 小駒望公認会計士事務所 設立

corporate infomation

会社紹介

事業内容 会計業務、税務業務
設立年 平成22年11月
資本金 -
従業員数 -
売上高 -
代表者 小駒望(公認会計士・税理士)
事業所 〒108-0071 東京都港区白金台3-16-36 ウィン白金台403
沿革 コーポレートサイトはこちら