9/5は、モノづくり女子のためのビジネスに使われる発想法を学ぼう講座が開催されました。
モノづくりの現場では色々なアイデアを求められることが多いですが、そのための一つのツールとして発想法があります。
発想することは、問題解決の要!
発想法は単なるアイデアを出すものとなりがちですが、実は、アイデア自身が何かの問題のブレークスルーになったり、イノベーションのキーになったりするので、発想法は、「問題解決」のためのツールでもあるのです。かつて、元マッキンゼー社長の大前研一は、21世紀を生き抜く力は最大限のスキルは発想する技術だとも行っていますし、様々な発想法を生み出したアレックスオズボーンアイデアはすべての人間問題を解決するとまでいっています。
また、アイデアというのは、センスや才能によると思われがちですが、考えるやり方を学び、徹底的に考えることででてくるものです。大手の広告代理店のコピーライターだった人も、とにかく倒れるまで考えたそうです。
つまり、発想法は、答えを教えるわけではなくて、答えを知るための方法を学ぶものなのです。複雑な現代社会の中で、様々なものの答えは、一つでないことが多く、そうした中で、それに対応するための「方法」を学んでおくことは重要です。
また、いいアイデアというのは、ぽっと出るものではなくて、多くを考えた中からいいものが出てくることが多く、アイデアには量が必要です。
ブレーンストーミングに挑戦!
以上のような講義の後、実際にアイデア出しに挑戦しました。今回、実際に挑戦したのは、ブレーンストーミングとマンダラートです。
ブレーンストーミングは、とにかくアイデアの数を出すことが目的の発想法で、比較的なじみがあるものですが、実際にうまく使えている現場というのは意外と少ないものです。今回は、きちんとブレーンストーミングということで、時間と、目標数を決めてルールに則って挑戦してもらいました。
はじめに、「リケダンの特徴」を40個を8分で挙げるワークをしました。リケダンの特徴を各人が付箋で書いて貼っていきます。さすがの理系女子の皆さん、普段よく接っしているのか「外見にはこだわらない」「鳥人間コンテストに共感」「ゲーム好き」「論理的」「コミュニケーションが苦手」「男同士が楽と思っている」など、あっという間におもしろい特徴がでてきます。
ただ、この方法だと個人がアイデアを出すだけになってしまうので、2回目のブレーンストーミングは、一人づつ回しながらアイデアをだしていくという方法でやってみました。お題は、リケジョの特徴をさらに増えて、60個出すというものです。今回のやり方の方が、お互いのアイデアがさらに刺激となり、次のアイデアが出てきてきます。また、チームで挑戦している一体感も生まれます。ブレーンストーミングもやり方と工夫次第で、その効果が違ってくることがわかってもらえたのではないでしょうか。ちなみにリケジョの特徴としては、「何で?という子が多い」「ズボラ」「さばさばしている」「寝ないでOK」「料理も科学する」「一人でも平気」といったものが挙げられました。
マンダラート法に挑戦!
次のワークはマンダラートを使っての「工学×女子」のキャッチコピーをつくるに挑戦です。マンダラートもブレーンストーミングと似ていますが、枠と数が決まった中で強引に発想をしていくということで、少し制限のある中での発想法となっています。テーマを真ん中に書いて、それに関連したキーワードを8個出すというやり方ですが、強引に8個だすというやり方が切羽つまって考えていいアイデアにつながるのです。また、そのキーワードの一つを今度は中心において、次にその関連ワードをさらに発送していくと、アイデアが深まります。
工学女子といえば?、ということでキーワードを出していってもらい、そこで出たキーワードから、「工学×女子」のキャッチコピーを考えてもらいました。2週目あたりのアイデア出しに苦労はしていましたが、最後には埋めることができるのはさすがリケジョ。
「未来をつくる」「いつまでも意欲的」などというキーワードが色々でてきて、その結果出たコピーはなかなかの秀逸でした。
みんなで一緒にアイデアを考えたり、考えたアイデアを共有することでなかなかの盛り上がりとなりました。アイデアを考えることの楽しさを少しでも体験できたのではないかと思います。
【参加者の感想】
・やりやすいテーマでブレストの経験ができて参考になりました
・ふだんぼんやり「どうしよう・・・」と思っていることが多いのですが、もっと積極的に頭を使って考えていこうと思いました
・アイデア出すのがヘタなので、アイデアの出し方が色々なやり方があることに気づけてよかったです。
・お互いの互いのアイデアに影響されて新しいアイデアが出るのが面白かった
・少人数で(最初は不安だったけど)たくさん話せてよかった。インプットよりアウトプットが楽しい!!と思う。
斬新なアイデアや企画は、その人の才能や思いつきだけで出せるものではなく、手法やスキルを身につけることで、論理的に導きだせます。
モノづくりにたずさわる人には、アイデアを出す、整理することで、新しいものを生み出す力を要求されます。
ビジネスの現場で使われているいくつかのアイデア発想法を試しながら発想法の可能性を感じてつつ、身につけてみましょう!
【講師担当】
㈱エンパブリック
【対象】
・理系女子大学生・大学院生
・発想法のスキル習得にご興味のある方 等
1)講座「ビジネスシーンで使われる発想法について」
2)ワーク:ブレーンストーミング/なぜなぜ「5回」/マンダラートなど
発想法をやってみましょう!
開講日:
9月5日(金) 18:45~19:55
※すでに終了しました。
定 員:
20名 ※申し込み先着順
場所:
講談社 東京都文京区音羽2-12-21
申込期限:
2014年9月5日 12:00