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報告レポート

9/26に、「科学×コミュニケーション=?」  ~相手に“伝わる”をトレーニングしよう!が開催されました。
本日の講師は、日本科学未来館のサイエンスコミュニケーターの堀川さんと本田さんのお二人です。さすがのプロのお話とワークショップで、楽しくかつ参加者にとっても学びの多い講座となりました。

1.どうしてサイエンスコミュニケーターになったのですか?

まずは、堀川さんと本田さんによる自己紹介です。
堀川さんは、農薬会社にお勤めの経験から、「農薬=悪者」とされている事実にショックを受け、「正しく伝えないと!」と思ったことがサイエンスコミュニケーターになるきっかけだったそうです。また、本田さんは、もともと宇宙に興味があり、はやぶさプロジェクトに関わったこともあるそうですが、その後、就職で科学から離れていたものの、やはり、科学の楽しさを伝えることがあきらめられずにサイエンスコミュニケーターの道に進まれたそうです。また、お二人とも、サイエンスコミュニケーターになったきかっけの一つとして、「3.11」の東北の地震を挙げてらっしゃいました。理系でありながら、原発について正しく説明できない事実、これは理系の誰もが経験したことではないでしょう。
また、本田さんは、サイエンスZERO プレゼン王者決定戦の昨年のチャンピオンでもあります。また、同じサイエンスコミュニケーターといっても、本田さんはプレゼンテーションに、堀川さんはライティングに力をそれぞれ入れてらっしゃるようです。ちなみに、お二人とも採用面接の面接官は毛利衛さんだったそうです。

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2.サイエンスコミュニケーションとは?

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まずは、コミュニケーションについての説明です。コミュニケーションというのはなかなか日本語で訳せない言葉ですが、双方向の意思や共感という意味があります。サイエンスコミュニケーションにおいても同じで、一方的に伝えるのではなく、意志の疎通、心の通い合いが必要ということで、特に相手を意識した伝達が大事となってくるので、今回はこの部分を勉強することが目的です。
最初は、1分間自己紹介をしました。二人組みになって、それぞれ、自分の専門を説明していきます。しかし、なかなか1分となると早口になったりということで、リケジョ同士であっても、100%伝えきることができなかったようです。
実際に、時間的に何かモノと伝えるときに、100%伝わるまで伝えるということはできないかもしれませんし、ライティングにしても字数制限がある場合もありますし、人の出会いは一合一会でチャンスは1回しかないことも多いです。その中で、いかに伝え共感を得るかということが大事です。
その一つのテクニックとして、
・数字で具体性をだす 
・数字を直観的に伝える 
・スケールを置き換える
・比喩を使う

といったやり方を具体的に教えていただきました。

3.魅力的につぶやく

次に、伝える手段の一つである「Twitter」を使って魅力を伝える方法を実際にチャレンジしてみました。
設定は、参加者のみなさんが、「リケジョ大学 大使」ということで、リケジョ大学と次の講座の魅力を120字で伝える練習です。120字という制限の中で、対象を想定しながら考えていきます!
それぞれ、切り口で考えられた告知文はどれも秀逸です。120字って少ないようで、意外と多くのことが伝えられることがわかりました。作ってもらった紹介文は、実際にRikejoのTwitterで流しました!
 
「Rikejo大学は理系女子がキャリアを学び、ステップアップするオープンスクール!パーマの化学的原理など化学反応に結びついたトピックをほんの少しだけのぞいてみませんか? 化学を専攻している人もしていない人も大大大歓迎です!!乞うご期待!!」
「こんにちは!Rikejo大学大使?のWです。Rikejo大学では理系の女子大生を対象に様々なイベントを開催中。明日は、日本ロレアルのヘアケア製品の原理を理解できる授業を女性研究員の方から聞きます。リケジョは、9/30 講談社に集まろう!」
「将来研究者として働きたいけど、企業と研究室ではちがう? 研究者として企業で活躍するのにはどうすればよいか。日本ロレアルの女性研究員がコスメの化学原理を紹介し、研究者の1日の流れもレクチャー。将来研究者として働くための準備を今からしよう!」
「理系を目指す女子中高生の応援サービスRikejo。実は女子大生のキャリアアップも応援中♪ 9/30のリケジョ大学のテーマはコスメトロジー。化粧品のアノ成分が化ける秘密だった?その鍵をリケジョ仲間と開いてみよう☆ついでにお土産あり!」
楽しいお二人の掛け合いの中、進められたサイエンスコミュニケーションのワークショップは、楽しくてあっという間に終わってしまいました。

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サイエンスコミュニケーションに興味のあるリケジョも多いですが、今回の講座で、少しだけですが、そのマインドを知ることができたのではないでしょうか。大事なことは、お二人のように「科学」を愛し、自分自身がおもしろがること。情報を伝えるだけでなく、共感してもらうためには、その自分の中のわくわく感、すごい!というのがサイエンスコミュニケーションの基本ではないでしょうか?
堀川さん、本田さん、わくわくと楽しい時間をありがとうございました!

【参加者の感想】
・サイエンスコミュニケーターのことを知りたかったので、その魅力や、話すコツなど、得ることがたくさんあった。
・“話す”だけでなく”書く”ことの練習もできたこと。制限されている中で伝えるって難しい!でも伝わると嬉しい!!というのがわかりました。
・実践形式でワークができたのがよかった。相手を考えて伝えることの大切さがわかりました。
・短時間で経験をふまえたコツを分かりやすく短的にレクチャーしてくださいました。また、他学部の方と話が共有できたのも楽しかったです。
・プレゼンのスキルを学べた点がよかったです。同じ内容を話す時も常に相手を意識しなければならないということがわかりました。

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授業・カリキュラム

レジュメ作成、学会発表、就職活動・・・
今やっていること、今までやってきたことを誰かに伝える機会は、どんどん増えていきます。
だけど。
考え、意見、イメージ…自分を頭の中を伝えるって、難しい。自分の言いたいことを、分かってもらうって、意外と難しいんです。
専門用語が通じない場合や、相手のバックグラウンドがわからない場合。どうすれば効果的に伝えられて、興味を持ってもらえるのか。
科学と社会の橋渡しをするプロフェッショナル「サイエンスコミュニケーター」と一緒に相手に“伝える”秘訣、伝授します!!
【対象】
学部生、大学院生(専門問わず)
【プログラム】
1.グループワーク
2.座学
3.実践
4.まとめ

information

実施要項

開講日:

2014年9月26日 19:00~20:00
※すでに終了しました。

定 員:

20名 ※申し込み先着順

場所:

講談社 東京都文京区音羽2-12-21
詳しくはこちら

申込期限:

2014年9月26日 12:00