沖縄科学技術大学院大学(OIST)をご存知ですか? 沖縄を拠点に、最先端の科学研究を行う同大学が、国連が提唱する「科学における女性と女児の国際デー」を記念してOIST Café 女性科学者特別セッションを開催! イベント関係者のみなさんに、アピールポイントをうかがいました!(公式情報はこちらから)。

OIST Café 女性科学者特別セッション

現在博士課程学生やポスドクとしてOISTに所属している女性がそれぞれの経験をシェアし、参加者と共に共通の課題や悩みについて議論する今回のイベント。
その運営にたずさわる同大学・学外エンゲージメントセクションの佐久川七星さんにうかがいました!

「OIST Caféは、コーヒー片手にカジュアルに参加できる、理系の学生のためのサイエンスカフェです。沖縄科学技術大学院(OIST)での博士課程、リサーチインターンシップ、また様々なサイエンスワークショップについて紹介されます。

分野の壁を越え、教育・研究を全て英語で行っているユニークな環境、さらに学生の80%が外国人というOISTの博士課程についても、OIST現役学生及び修了生の視点からの大学生活紹介があります。今回のイベント自体も、英語で行われます」

米国科学界で活躍する特別ゲストも!

そんなOIST Caféの中の、特別セッションの見どころとは?

「今回の特別版OIST Caféは、国連が提唱する『科学における女性と女児の国際デー』を記念して行われます。パネルディスカッションでは、参加者が直接、OISTに所属している女性研究者である登壇者に、リアルタイムで質問できる機会を設けていますので、理系研究者になりたいみなさんの疑問が解決するかもしれません。

また、ゲストとして、ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院 特別栄誉教授であり、メリーランド大学特別栄誉教授でもある、リタ・コルウェル博士にもご参加いただく予定です。コルウェル博士は、米国国家科学技術会議(NSF)ではじめての女性共同議長を務められました。

STEM関連分野におけるジェンダーギャップは、世界的な課題です。世界の研究者のうち女性が占める割合は30%未満で、日本ではさらに低い割合です。
日本の科学分野全体で女性研究者が占める割合は、10人中2人にも達していません。

OISTでは女性研究者や理系女子学生を積極的に支援しており、博士課程学生の40%以上が女性です。学生以外にもポスドクやリサーチフェローなど様々なポジションで多くの女性科学者が活躍しています。今回のイベントは英語で行いますが、日本語でのイベントや、国内在住の学生へ向けた実際にキャンパスで参加できるワークショップ等も定期的に開催しています。これを機会に、みなさんにイベントでお会いできることを楽しみにしています!」

OIST Café女性科学者特別セッション
今回の特別版OIST Caféは、国連が提唱する「科学における女性と女児の国際デー」を記念して行われます。OISTが女性研究者や学生をどう支援しているのかの紹介や、現在博士課程学生やポスドクとしてOISTに所属している女性がそれぞれの経験をシェアし、参加者と共に共通の課題や悩みについて議論する場となります。パネルディスカッションでは、参加者が直接登壇者にリアルタイムで質問できる機会を設けています。

日時:2022年02月10日(木) 10:00-11:30
形式:オンライン(Zoomにて実施)
※イベントは英語で実施されます。

参加申し込みは下記URLから
https://admissions.oist.jp/ja/event/oist-cafe

登壇者紹介

リタ・コルウェル博士: 米国の環境微生物学者。パデュー大学で細菌学の学士号と遺伝学の修士号を取得し、ワシントン大学で海洋学の博士号を取得した。1998年から2004年まで、女性として初めて米国国立科学財団(National Science Foundation)の理事を務めたのち、現在ジョンズ・ホプキンス大学(米国)公衆衛生大学院 特別栄誉教授およびメリーランド大学特別栄誉教授を務めている。
アンジェラ・ピタ・アレス博士: スペインのガリシア地方で生まれ育つ。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学で生物環境科学の修士号と博士号を取得。現在はOIST海洋生態物理学ユニットに博士研究員として勤務。彼女の研究テーマは、海洋生態系における重金属やその他の生物的・非生物的ストレスに微生物がどのように反応するかということである。また、1歳になる女の子の母親でもある。
三宅みなと: 福島県で生まれた後、米国ジョージア州に移り住み、大学入学までの大半を香川県で過ごした。東北大学で海洋遺伝学を専攻し、その後OISTサイエンスチャレンジへの参加、OISTの渡邉寛助教授が指導する進化神経生物学ユニットでのインターンシップを経験し、現在は同ユニットで博士課程に在籍している。神経系の進化に興味があり、主に有櫛動物を研究している。
ラクシュミプリヤ・スワミナタン: インドのタミル・ナードゥ州タンジャーヴール生まれ。ベンガルールのセント・ジョセフ・カレッジ・オブ・アーツ・アンド・サイエンスで物理学、化学、数学の学士号を取得。その後、理論物理学を学び、アムステルダム大学およびアムステルダム自由大学にて修士号を取得。2019年9月にOIST博士課程に入学し、理論生物物理学ユニットの共同指導のもと、神経活動リズムと運動遂行ユニットに所属し、現在はマウスをモデル生物として運動制御の組織化について研究する日々を送っている。