最近ワクワクしていること
こんにちは! お茶大リケジョ部のかすみです。
みなさん、最近ワクワクしていますか? ワクワクするようなニュースはありましたか?
私にはあります、最近ワクワクしたニュースが!
結構話題になっているようなので知っている人も多いかもしれませんが、知らない人もいるのではないかということで記事を書いてみることにしました。
聞いてほしい! 今私が一番ワクワクしていること!
卒論の実験がやっと終わったので、分析結果を出すのもそれなりにワクワクするけど、それよりもっとワクワクしていること……!
それは!
トヨタが発表した、「コネクテッド・シティ」のプロジェクト!
”何それ、知らな〜い”という人、”ニュースで聞いたけど、いまいち何の話かわかんな〜い”という人は、ぜひイメージムービーを見てみてください。
あなたもきっと、ワクワクするはず!
どういうプロジェクトなのか?
今までにないほどテンション高めな書き始めになってしまいましたが(笑)、今回のトヨタが街を作るという発表は、それくらい私にとってはワクワクするニュースでした。
ではその「コネクテッド・シティ」プロジェクトとはどういうものなのか、簡単に見ていきたいと思います。
このプロジェクトは、2020年末に閉鎖予定の工場跡地に、街を一から作っていくというものです。
その広さは約70.8万平米ということですが、これは東京ドーム15個分。
ちなみに、東京ディズニーランドは東京ドーム11個分、東京ディズニーシーは東京ドーム10個分だそう。
それを考えると、工場ってそんなにでかかったのかと驚き……。
話が脱線してしまいましたが、その広大な跡地に、トヨタが街をゼロから作っていくというのです。
それも、私たちが今暮らしているようなただの街ではありません(”ただではない街”に住んでいる人もいるかもしれませんが……)。
トヨタによると、このゼロから作る街というのは「自動運転、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入・検証できる実証都市」だそうです。
カタカナが多い……知らない単語も多い……。
モビリティ・アズ・ア・サービス(Maas)というのはどうやら比較的新しい言葉のようで、定義として定まっているものはないようですが、国土交通省では「ICTを活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念」としています。
話が脱線してばかりですが、MaaSについて、もう少し調べてみました。
現在では、バス・電車・飛行機・レンタカーなどを乗り継いで移動する際、その予約はそれぞれのサイトなどで行いますし、決済もそれぞれ済ませていますよね。
それが、MaaSが実現すると、スマホなどで一括して、最適なルートの検索、予約、決済までが行えるようになるというのです。
ルートの検索であれば現在でもできますが、予約となると検索アプリから別のサイトに飛んで、移動手段ごとに予約、決済……と若干手間がかかるので、MaaSが実現するとかなり便利になりそうですね。
そしてもう一つ、パーソナルモビリティというのは、街中での中近距離移動を想定した1~2人乗りの小型電動カーなどを指す用語だそうです。
街をゼロから作るからできること
話をトヨタのプロジェクトの方に戻しましょう。
この実証都市を作ってみることの何がすごいかって、今まで頭の中やシミュレーションソフトの中にしかなかった、完全に自動運転の社会を、うまくいくかどうかは別として、とりあえず作ってみることができるのです。
既存の街でも自動運転の車を走らせることはできますが、走っている車が全て自動運転という状況を作り出すのは不可能といえます。できても、今すぐに、というわけにはいきませんよね……。
それが、ゼロから街を作ることで、既存の街を自動運転の社会にするよりもずっと早くに自動運転の社会を作ることができるというわけです。
めちゃくちゃ大規模な実験場って感じですね。
そのめちゃくちゃ大規模な実験場で、いろいろな技術を、サービスを開発、実験してみて、うまくいくかどうかを試してみるわけですね。
先ほど言った通り、既存の街において街全体で(このサービスがうまくいくかどうかはわからないけど)やってみたいです!実験させてください!と言ってみても、実際に街という規模での実験を行うのはなかなか難しいものだといえます。
それが、実験実証のための街を作ってしまえば、街という規模での実験がすぐに始められて、そしてスタートが早い分、結果も早く得られるのです。
そのサイクルを早く回すことで、どんどん技術やサービスを開発していき、新たな価値やビジネスモデルを生み出し続ける、というのがトヨタのこのプロジェクトの狙いだそうです。
なんとなく、このプロジェクトがどういうものか、わかりましたでしょうか?
車道がない街⁉︎
さて、では私が最もワクワクした、イメージムービーについてお話ししていきたいと思います。
みなさん、もうイメージムービーは見ましたか?
私が一番ワクワクしたのは、イメージムービーの街の中に、車道らしきものがなかったことです。
これについて、プロジェクトの構想の中に、次のようなものがあります。
「 街を通る道を3つに分類し、それらの道が網の目のように織り込まれた街を作ります。
1. スピードが速い車両専用の道として、「e-Palette」など、完全自動運転かつゼロエミッションのモビリティのみが走行する道
2. 歩行者とスピードが遅いパーソナルモビリティが共存するプロムナードのような道
3. 歩行者専用の公園内歩道のような道 」
私が調べた記事では詳しいことはわかりませんでしたが、私は1のモビリティのみが走行する道というのは地下を通っているのではないかなと考えています。
もう何の授業だったか、講演だったかすっかり忘れてしまいましたが、大学で未来の都市計画についての話を聞いていた時に、近い将来、車は地上から消えるという話を聞いた覚えがあります。
この場合の地上から消えるというのは、存在がなくなってしまうのではなく、地下に潜る、ということです。
そして地上には緑があふれ、人は車を気にせず自由に歩くことができるようになる、という話でした。
イメージムービーの中の街では、人々と比較的ゆっくり走行する自動運転車だと思われるものが、車道と歩道というふうに分けられることなく同じ空間に存在していて、人の移動に合わせて自動運転車が動いたり止まったりし、人々は自分の思うままに行動しているようでした。
既存の街では、私たちは街を歩く時、それほど蛇行せずに道に対して平行に歩くと思いますが、自分の思うまま、好きなように移動ができる空間では、人はまた違った行動をとり、今までとは違う人との関わり方が生まれてくることがあるのかな、なんて思いました。
私は、そういうことを考えている時、とてもワクワクします。
さて、みなさんがワクワクすることってどういうことですか?