こんにちは! お茶大リケジョ部のかすみです。
高校生のみなさんにとって2学期の中頃である今の時期、大学生のみなさんには後期が始まってしばらくたった頃という感じではないでしょうか。
3学期制というのは1年を3つの学期に分けるものですが、前後期制では、1年を前期と後期の2つに分けます。
ということは、後期が始まったということは1年も半分が終わってしまったということ。
4月から卒論研究を開始した私にとっては、(実際は、提出が1月なので正確に言うと半分ではありませんが)卒論研究の期間の半分が過ぎてしまったということになります。
卒論研究の途中経過を発表する中間発表が先日終わったので、卒論研究を開始してから半年後、つまり中間発表までの研究の流れのお話をしてみたいと思います!
そもそも”卒論”って?
高校生のみなさんの中には、そもそも卒論ってなんだ?と思っている人もいるかもしれません。
大学生になれば学科やサークルの先輩から卒論という単語を聞くことが多くなると思いますが、それでも1、2年生の頃は卒論なんて遠い存在なので、どういうものかよく分からない!と思っている人もいるかもしれませんね。
”卒論”というのは”卒業論文”を略した言い方なのですが、その名の通り、基本的にこの”卒論”を書かずして大学を卒業することはできません。
研究する内容によってどのように書くかは変わってきますが、理系の場合は研究を行って、それから論文にまとめるというふうに書くことが多いと思います。
基本的にと言ったのは、卒論の提出が卒業条件とされていないところもあるからで、法学部や経済学部、数学科などは卒論を書かない場合が多いそうです。
また、卒業”論文”ではなく、卒業”制作”を行うことが卒業の条件となるところもあります。
これは芸術系の学部・学科に多いのではないでしょうか。
大学にもよるとは思いますが、建築学科では卒業設計(つまり卒業制作)を行うところもあります。
中間発表までの流れ
さて、ここまでで理系の学生の多くは卒業するために卒論を書かなければならないことが分かりましたが、まだ「卒論を書かなきゃいけないんだな〜」ということがわかっただけで、このままではいざ4年生(最終学年)になってみたら「何から手をつけたらいいのかわからない!」ということになりかねません。
この後は、研究室に配属されてから中間発表を行うまでの流れを見ていきたいと思います。
学部・学科、そして研究室や研究テーマによっていろいろ違うところはあるかもしれませんが、ある一例として何となくの流れをつかんでもらえればいいかなと思います!
ではさっそく、中間発表までの『理想の』流れを見てみましょう!
(私は学部3年生の11月に研究室に配属されたので、3年生の間は研究準備期間とすることにします。)
私の所属する研究室では、各自で卒論テーマを決めてもいいのでテーマ決めの期間がかなり長くありますが、研究室によっては幾つかの用意されたテーマの中から選んで研究するため、テーマ決めの期間がほとんどなくすぐに研究計画を始めることになるようです。
その場合は、かなりしっかり事前研究を行い、その考察までを発表している人が多かったです。
後ろ倒しされるスケジュール……
理想の流れは先ほどの図のようでしたが、私の場合はテーマがなかなか決まらない、院試が間に挟まるなど、だんだんと理想から離れていき、最終的に中間発表までは下の流れのような感じで研究を進めました。
どんどん後ろ倒しになっていますね……。
院試があったとはいえ、夏休み中にほとんど研究を進められなかったのがかなり痛くて、最近かなり焦っています(笑)。
それでは、『研究準備』、『テーマ決め』、『研究計画』、『事前研究(前編)』の4つについて細かく見ていきたいと思います!
実は、後々役にたつ『研究準備』
まずは、研究準備から!
先ほども言った通り、私は学部3年生の11月に研究室に配属されたので、4年生になるまでの期間を研究準備期間と位置付けていました。
具体的には、
・先輩の研究の手伝い
・テーマ決めに向けた、興味がある分野探し
をしていました。
先輩の研究の手伝いというのは、実験の手伝いや実験によって得られたデータの分析の手伝いのことです。
ここでどういう風に研究をするのかなどのイメージを少しずつ作り上げていったり、実験機器の使い方を教えてもらったりしていました。
実験に用いる機器は欲しいデータによって様々なので、こういう機械があってこういうデータを取れる!という情報は、研究計画を立てるにあたって結構役に立ちます。
また、テーマ決めに向けた興味がある分野探しとしては、研究室にある本をいろいろ読んだり、先輩の発表を聞いたり、すでに卒業した先輩の論文を読んでみたりしていました。
漠然とこういう研究がしたい!という分野があっても、そこにはどういう問題があるのか、どういう研究がされているのかということを知らなければテーマの決めようがありません。
研究室配属は4月からだから、研究準備ができない!という場合でも、なんとなくこういう研究がしたい!という分野があるのであれば、それに関係していそうな本を読んでみるといいかもしれませんね。
(後編に続く)