入り口で待ち構えているのは、まさか、ドッ……ドラゴン!?

こんにちは! お茶大リケジョ部のかすみです。

先日、サンシャイン水族館で開催中の『へんないきもの展3+うんこ』に行ってきました!

過去約20万人を動員したという大人気企画である『へんないきもの展』第3弾が、開催期間を延長して、しかも7月12日からは「うんこ」をメインとした新コーナーを追加して開催されています。

へんないきもの”というだけでも気になるのに、そこに“うんこ”が追加されたらそれは気になるに決まっている!

“へんないきもの”に出会うべく、そしてその“へんないきもの”と“うんこ”とがどう関わっているのかを探るべく、私はカメラ片手にサンシャイン水族館へと向かったのでした……(笑)。

特別展のチケットを購入し、いざ『へんないきもの展3+うんこ』へ!

意気揚々と展示へと向かう私を待ち構えていたのは……ドッ、ドラゴン!?

赤い目、トゲトゲのかたそうな鱗、そして……尻尾をくわえて丸まった姿……?

左下に”アルマジロトカゲ”と名前が書かれているけれど、いったいこのへんないきものは何だ?

いきなり頭に“?”マークが大量発生ですが、気をとりなおしてこのイベントのレポートをしていきたいと思います!

 

日替わりうんこメニュー、本日のうんこは……

丸まったドラゴンの穴をくぐって特別展に入ると、いきなり「うんこ」コーナーが登場します。

イケてるスマイルのお兄さんの左手には“日替わりうんこメニュー”。

理解の範疇を超えてしまった絵面にカメラを向けることしかできない……。

どうやら、サンシャイン水族館で飼育されているいきものの採れたてホヤホヤの“うんこ”が日替わりで登場するらしい。

お兄さんの左手のメニューによると、“今日のうんこ”はコツメカワウソゾウギンザメのうんこ。

そういえば、サンシャイン水族館でゾウギンザメが非常に推されていたので、そのうんこはちょっと気になるかも。

ちなみに、生産者(うんこをした生き物)と原材料(食べているエサ)はパネルのような感じ。

ゾウギンザメは貝(ウチムラサキガイ)を、コツメカワウソは魚を中心に(ニジマス、ワカサギ、ザリガニ、ペレット)を食べているようです。

この原材料の違いがうんこの違いに出てくるのでしょうか。

それでは、いざ、オープン!

こちらがコツメカワウソのうんこで、

こちらがゾウギンザメのうんこです。

見た目も水分量も、やはり違いますね。

この特別展に寄せられた、『へんないきもの』の著者である早川いくをさんのコメントに『動物園でも水族館でも、餌やりタイムは人気だが、出す方には知らん顔ではないか。』とありましたが、確かに今まで出す方のことなんて考えたことがありませんでした。

どちらのうんこも初めて見たので、サンシャイン水族館のいきものたちも“食べて出す”というサイクルの中で生きているんだとちょっと感動してしまいました(笑)。

 

レアうんこ、食べてみちゃう?

「うんこ」コーナーにいた数種類のいきものの内の一種、このもふもふしたいきものの正体はいったい……?

実はこのいきもの、見ての通り“アンゴラウサギ”という毛の長いウサギなのですが、なんと、自分の“うんこ”を食べてしまうというのです!

ウサギといえば、もぐもぐと草を食べる姿を想像しがちですよね。

もちろん、このアンゴラウサギも草を食べます。草を食べますが、どうやらこの草を消化し栄養を吸収するのはなかなか難しいらしい。

そこで、食べた草をいったんお腹の中で発酵させ、そして栄養豊富な“うんこ”をしてそれをまた食べる、とのこと。

言われてみれば、草だけを食べるよりも効率的な気はするけれど……想像を超えてきますね。自分の出したてレアうんこを食べるとは。

落ちている“うんこ”はレアうんこを食べた後の普通の“うんこ”なんでしょうか。

レアうんこを食べるシーンを見ることはできなかったので、実際どんな感じなのか気になるところではあります。

 

大切なのは、体験すること。

この「うんこ」コーナー、採れたてホヤホヤうんこの展示があったり、いきものの展示があったりと、いろいろな角度から“うんこ”に触れることができるのですが、最も強烈なのはこの『教育実臭』コーナーではないでしょうか。

調香師が腕によりをかけて再現したという、この“うんこ”の臭いを嗅げるコーナー。

3種類のいきものの“うんこ”の臭いを嗅ぎ比べするという、非常に貴重な体験をすることができました。

臭いを嗅げるのは、

ウミウと

ゾウと

クジラのうんこ。

パネルにちょっとだけ臭いのイメージが書かれていますが、実際どんな臭いなのかは嗅いでからのお楽しみ。

見ているだけではわからないことが、臭いを嗅ぐことで見えてくるかもしれません。

うんこが香水になるなんて……世の中わからないことだらけですね。

 

ドラゴンかと思いきや、モットーは『逃げるが勝ち』?

「うんこ」コーナーを中心に紹介してきましたが、『へんないきもの展3+うんこ』ではもちろん「へんないきもの」コーナーも充実しています。

「うんこ」コーナーを抜けると、見た目や生き様がちょっと変わっているいきものたちが続々と現れます。

変わった生き様の貝に始まり、イソギンチャクを振りかざして応戦する姿はまるでポンポンを振るチアリーダーのキンチャクガニ

レーダーを使える魚であるエレファントノーズフィッシュ

など、いろいろなへんないきものが登場します。

そして最後はお待ちかね……入り口で待ち構えていたドラゴン、いやいや『逃げるが勝ち』がモットーのアルマジロトカゲです。

こんなにトゲトゲで、まるでアニメやゲームに出てきそうな姿をしているのに、このアルマジロトカゲは火も吹かなければ、空も飛びません。

それどころか、敵と出会ったら戦うこともなく、身を守るために尻尾をくわえて丸まってしまうそう。

その姿はまるでドラゴン……の赤ちゃん(笑)!

なんだか可愛らしいような、情けないような姿ですが、弱腰だなんて言ってはいけません。

早川いくをさん曰く、『いやなやつ、いやな状況に陥ったら、逃げを打つのは当たり前の知恵だ。逃げろや逃げろ。日本では、この真理はひとことで言い表されている。逃げるが勝ち!』。

 

『へんないきもの展3+うんこ』レポート、いかがでしたでしょうか。

今回レポートしたいきものたちはこの企画展の本の一部でしかなく、「うんこ」コーナーにも「へんないきもの」コーナーにもたくさんのいきものたちがみなさんを待ち構えています!

そして、いきものたちが主役であることには変わりませんが、早川いくをさんの解説がとにかく面白い。

この解説なしではこの企画展もここまで成功するのは難しかったのではないかというくらい、本当に面白い解説となっています。

いきものが面白い、解説が面白い、そしてレポートでは触れませんでしたがBGMまで面白い『へんないきもの展3+うんこ』、みなさんもぜひ行ってみてはいかが?