日本ロレアルは、2019年7月4日(木)に、2019年度第14回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の受賞者発表・授賞式をフランス大使公邸にて開催しました。
同賞は、日本の若手女性科学者が、国内の教育・研究機関で研究活動を継続できるよう奨励することを目的として、2005年11月に日本ロレアルが日本ユネスコ国内委員会との協力のもと創設。対象者は、物質科学、生命科学の分野で、博士後期課程に在籍または、博士後期課程に進学する予定の女性科学者で、原則、各分野からそれぞれ2名(計4名)決定し、賞状と奨学金100万円が贈られます。昨年までに51名の若手女性科学者が受賞しています。
受賞者は国内外で研究をはじめ、結婚・出産、次世代の育成など、多様なキャリアを切り開いています。
本年度の受賞者
写真右から、藤森詩織さん、渡部花奈子さん、岡田萌子さん、岡畑美咲さん
■物質科学分野
●藤森詩織さん (現所属:産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター 特別研究員)
【社会と研究の接点】高周期典型元素を組み込んだ芳香族化合物の合成に成功し、より高効率な電子材料など、次世代機能性分子の開拓に貢献
【研究内容】世界で初めてベンゼンのアニオンの炭素を重い元素に置き換えた「重いフェニルアニオン」の合成と性質を解明
●渡部花奈子さん (現所属:東北大学大学院 工学研究科化学工学専攻 助教(日本学術振興会特別研究員-DC1))
【社会と研究の接点】与える刺激の有無や強弱を操作することで特性が自在に変化する、新しい微粒子材料の開発に貢献
【研究内容】世界で初めて外部刺激により構造が自在に変化する新しい微粒子材料を開発
【社会と研究の接点】高周期典型元素を組み込んだ芳香族化合物の合成に成功し、より高効率な電子材料など、次世代機能性分子の開拓に貢献
【研究内容】世界で初めてベンゼンのアニオンの炭素を重い元素に置き換えた「重いフェニルアニオン」の合成と性質を解明
●渡部花奈子さん (現所属:東北大学大学院 工学研究科化学工学専攻 助教(日本学術振興会特別研究員-DC1))
【社会と研究の接点】与える刺激の有無や強弱を操作することで特性が自在に変化する、新しい微粒子材料の開発に貢献
【研究内容】世界で初めて外部刺激により構造が自在に変化する新しい微粒子材料を開発
■生命科学分野
●岡田萌子さん (所属大学:神戸大学大学院 農学研究科生命機能科学専攻 植物遺伝学研究室)
【社会と研究の接点】地球温暖化に対抗する、強くて美味しいコムギの育種に貢献
【研究内容】野生コムギとマカロニコムギの雑種が育たない原因遺伝子の特定と機能を解明
●岡畑美咲さん (所属大学:甲南大学 自然科学研究科 生体調節学 久原研究室(日本学術振興会特別研究員-DC1))
【社会と研究の接点】複数の環境情報を統合・区別する神経回路の解明に貢献
【研究内容】環境の酸素情報が温度受容ニューロンの神経活動を制御するメカニズムを解明
【社会と研究の接点】地球温暖化に対抗する、強くて美味しいコムギの育種に貢献
【研究内容】野生コムギとマカロニコムギの雑種が育たない原因遺伝子の特定と機能を解明
●岡畑美咲さん (所属大学:甲南大学 自然科学研究科 生体調節学 久原研究室(日本学術振興会特別研究員-DC1))
【社会と研究の接点】複数の環境情報を統合・区別する神経回路の解明に貢献
【研究内容】環境の酸素情報が温度受容ニューロンの神経活動を制御するメカニズムを解明
2019「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」は日本人2名が受賞!
2019「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」には、日本を代表する化学者、川合眞紀(自然科学研究機構分子科学研究所所長・東京大学名誉教授・日本化学会会長)が受賞。日本からは6人目の受賞となります。
また、同年の「ロレアル-ユネスコ女性科学賞-国際新人賞」には、野元美佳(名古屋大学遺伝子研究施設助教)が受賞。同部門で4人目の日本人受賞者となりました。おめでとうございます!
また、同年の「ロレアル-ユネスコ女性科学賞-国際新人賞」には、野元美佳(名古屋大学遺伝子研究施設助教)が受賞。同部門で4人目の日本人受賞者となりました。おめでとうございます!