ちょっと変わった水族館があるらしい

こんにちは! お茶大リケジョ部のかすみです。

この記事を書いている4月には、ついにお茶の水女子大学でも新学期が始まりました!

ということで、今学期からは週1でちょっと短めの科学に関する(?)記事を書いていきたいと思います。

そんなに科学に触れられるかしら〜とちょっと不安ではありますが、せっかく授業もほとんどないし(これが4年生だ!)、現実・ネット問わずいろんなところに足を伸ばしていろんな科学の出来事に触れてみたいと思います。頑張れ私〜!

 

さて、記念すべき1本目の舞台となるのは、

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」です! みなさんご存知でしょうか?

名前の通り深海生物とシーラカンスを中心にたくさんの海に生きる生物が展示されている水族館です。

 

初めて触れる深海の世界

訪れたのは3月下旬。雨が降っていましたが、祝日だったためかいたるところに行列ができていて、深海水族館も他に違わず結構な列ができていました。

”水族館”と聞いてかなり巨大な施設を想像していましたが、思ったより建物が小さい。

「これは展示数結構少ないのでは?」

と思いながら入場待ちの列に並ぶこと十数分。

チケットを購入し、人の流れに乗って館内へ進むと幾つもの小さな水槽が登場!

普段あまり水族館に行かないせいか、初めて見る生物がほとんどでした。世の中知らないものだらけだぜ!

初めまして〜と順々に水槽を覗いていると、たまに知っている魚を見つけることも。

カクレクマノミを見つけた時は「ニモ〜!」と小さく声を上げてしまいました(なお、後に調べているとニモは実はカクレクマノミじゃないということを知ってしまった)。

それにしても思ったよりモリモリした感じのイソギンチャクに住んでいるようでびっくりしました。

(深海水族館のブログにその写真が載っています▶︎https://ameblo.jp/numazu-deepdea/entry-11858717839.html

もっとふさふさした感じのイソギンチャクに住んでいるのかと思ってた〜!

 

カクレクマノミに別れを告げてどんどん次の水槽を覗いていきます。

小さい水槽にいる生物は、当たり前ですがどれもとてもサイズが小さい。

多少見た目がヘンテコでもサイズが小さければかわいく見えるもので、ひたすら「かわいい〜!」と順調に進んでいました。

しかしそのかわいいゾーンは突然終わり、次に現れたのは巨大な水槽・駿河湾大水槽!

「ひえ〜怖いよ〜!」

とつい叫びたくなってしまう。

それもそのはず、タカアシガニがたくさんいるんだもの。

タカアシガニのオスはハサミ脚を広げると4mを超えてしまうような世界最長のカニらしく、水槽越しでも怖いと感じるほど大きかったです。

ぜひみなさんにも深海水族館に行ってこの気持ちを体験してもらいたい。

普段は高級食材としてるカニに、逆に自分が食べられそうと思うことなんて、きっと滅多にないことですよ!

 

さて、駿河湾から逃げるようにして入ったのは深海のプラネタリウム……!

みなさんは深海のプラネタリウムと聞いてどんなものを想像しますか?

きっとみなさんが想像しているよりも幻想的な空間がそこには広がっています。

青緑っぽい光がついたり消えたりしながらスイーっと移動する様子に、とても感動しました。

「本当に魚? LEDとかじゃないの?」

と他のお客さんがつぶやいていましたが、私もひょっとしたらそうなんじゃないかと思ってしまった……真相はいかに!!!

誰か真相を探ってきてくれ〜!

 

いよいよシーラカンスか! と思いきや……

さて、これで1階はだいたいおしまいで、2階に移動します。

生物学科も面白そうだなあ……なんて軽率に思いながら2階に上がった私を迎えてくれたのは……

なんとシーラカンスでした!

しかもこのシーラカンス、驚いたことに喋るのです!

意外とワイルドな喋り方に唖然としてしまいました……(笑)。

ついにシーラカンスの展示か!?と思いきや、生物の進化研究室が間に挟まります。

私が訪問した時は『深海のDEEPな生態』の展示がされていました!

手書きの解説と展示が非常に私の興味を引き立ててくれました。

水槽のそばにある印刷された解説は割と読み飛ばしてしまう方なんですが、手書きでいろいろな面白いことが書かれているとついついしっかり読んでしまってちょっと深海生物について詳しくなれた気が!

実はここが一番時間をかけて見たところかもしれません……面白かった!

 

そして次は、いよいよお待ちかねのシーラカンスの展示です!

2体の冷凍シーラカンスが私を迎えてくれました……青いライトがちょっと不気味さを演出してくれます(笑)。

水中生物って何となくプニプニしているイメージですが、見るからに筋肉質で硬そうなシーラカンス。

名前はよく聞きますが、実物を見るのは初めてだったのでそのゴツさに感激しました。

ところで、冷凍と聞くと気になってしまうそのお味、記録によると

「人間が食べるものではない」「味のしない歯ブラシの味」

と酷評されているようです。

逆に気になってしまう……!

展示を見ているだけでもかなり楽しめますが、解説を聞くとより何倍も楽しめますので、ぜひシーラカンス・ミュージアムに行った際には解説も聞いてみてください!!!

このシーラカンスの脳の重さも聞けちゃいます!(あんなに大きな体をしているのに、脳は驚きの軽さでした……)

 

メインのシーラカンスは終わってしまいましたが、ここで終わらないのが深海水族館!

その後、深海の世界と透明骨格標本が続きます。

深海の世界で見たエビが可愛くて忘れられない……エビに対してあんな気持ちを抱くことになるとは思いませんでした。

そして、透明骨格標本がまたすごい!

硬い骨と柔らかい骨が違う色に染められていて、どういう作りになっているのかがよくわかりました。

見た目もきれいなので、ずっと見て入られそう〜!

私はあまり写真を撮るのが得意ではないので出来ませんでしたが、インスタ映えとかにも使えそう!

そしてダイオウグゾクムシの透明骨格標本に見送られてミュージアムショップへと吸い込まれていく私であった……(完)。

 

考えていたより長くなってしまいましたが、これにて『沼津港深海水族館に行ってきた!』はおしまいです。

次回は何について書こうかな〜。

お楽しみに!