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*その海域のスペシャリストとして、船の安全航行を目指します

海に囲まれた日本にはたくさんの港があり、毎日、数多くの船舶が行き来します。海ではそれぞれに、海底の地形、潮流、地元漁船との関係や交通ルールなどが異なるため、世界中を航海したり、遠洋を運航したりする船は、すべての港の状況を把握しきれません。
 
そこで外洋から入ってくる船に乗り込み、船長に代わって指揮をとるのが水先人です。
 
その海域のスペシャリストとして、船長を始め操舵手や航海士とともに船の安全航行を目指します。
 
外国籍の船も多く、船上でのコミュニケーションは英語が基本。かつては外国人の船員さんたちが最初に出会う日本人が水先人だったという名残から、今も水先人は全員スーツで仕事をしています。
 
 
 

*全国で女性は5人だけ!船の安全運航を支える水先案内人です

水先人になるには、国家試験で3級海技士を取得した後、養成コースを経て、3級水先人の国家試験をクリアしなければなりません。私は大学で4年半、その後、海技大学校で2年半学んで、水先人になりました。
 
父が船に乗っていたので、幼い頃から私も船に興味があり、迷うことなく船舶系の学部へ進学。そして、大学3年の時に水先人という仕事に出会いました。それまでは船長経験者のみだった水先人の資格制度がちょうど変わり、専門の勉強をすればなれることがわかり、「これは!」と目指しました。
 
知識も体力も判断力も必要な難しい仕事ですが、悪条件の中でも着岸を成功させて船長に褒められたりするとうれしいですし、達成感もあります。多国籍な乗組員たちとの異文化交流も楽しいです。
 
今は3級水先人で、小さな船舶しか扱えませんが、1級を目指してステップアップしていきたいです。
 
実は女性の水先人は全国で5人しかいません。みなさんも、ぜひチャレンジしてください!
 

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icon-pencil =峯田亜季  icon-camera =神谷美寛)