*アメリカの電車の設計を担当しています
北米向けの電車の設計を行っています。
川崎重工では国内外の鉄道車両を多く手がけているのですが、そのうちの約6割が海外向けの鉄道車両です。
私は入社5年目に現在の部署に配属になり、ニューヨークの電車を設計し、現在はワシントンの電車の設計に携わっています。担当は主に運転室の設計です。
お客様から受領した仕様書をもとに、機器類やパネルの配置、それに表から見えない内部の配線経路などを考えるのが仕事です。
*一つのプロジェクトを担当する期間も長くなっていきます
アメリカの場合はすべての仕様が細かに規定され、使用する部品や材料、図面の一つひとつにお客様の承認が必要です。
仕様書通りのデザインのままだと機器が入りきらないこともあるんですが(笑)、仕様書から外れる内容はすべて、代案を提示し、承認を受けます。
そうした契約内容もあり、設計から納入まで約5年と、国内向けの約3年に比べると一つのプロジェクトを担当する期間も長くなっていきますね。
*環境問題に興味を持っていたこともあり入社
大学は工学部に進み、熱流体力学の研究をしました。沸騰水の気泡の挙動を調べるというもので、ボイラーや原子力発電で使われる配管内の安全性の解析などに役立つ研究でした。
環境問題に興味を持っていたこともあり、川崎重工業に入社し、初任配属は現在のプラント・環境カンパニーで廃棄物処理用プラントの計画設計を担当しました。
その後、車両カンパニーに異動となり、今にいたります。
*自分の設計通りに電車ができ上がっていく姿に喜びを感じます!
実は電車はあまり詳しくなく、最初は覚えることばかりで大変でした。
でも、ものづくりが好きだったこともあり、自分の設計通りに電車ができ上がっていく姿に喜びを感じるようになりました。
それに、普段電車に乗っている時でもパネルの結合部分がどうなっているのか気になってしまったりして(笑)。気づいたら、今の仕事にすごくやりがいと楽しさを感じていますね。
( =倉田モトキ =神谷美寛)