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*交通鑑識として事故の解明をしています

東京23区外の警察署で対応が困難なひき逃げ事件や解明が難しい大規模な死亡事故の現場に臨場し、車の塗膜、血痕、防犯ビデオなど事故の痕跡を採取などします。
 
その後、事故車両を本部に移動させて、車の痕跡から被害者がどこに、どういうふうにぶつかったかの衝突状況を解明します。採取物の詳しい鑑定が必要な場合は科捜研に依頼。現場の状況を書面にする仕事もあります。
 
 
 

*偶然見たテレビ番組を機にこの道へ

昔から会社員になるつもりはなく、医者や獣医など理系ではないと就けない仕事に憧れていました。漠然とですが、人助けをする仕事がしたかったのかもしれません。
 
大学時代は再生医療のチームと共同で人工骨に関する新材料の研究をしていました。骨のガンにかかった方向けに使用できる人工骨の研究です。将来は医療系の研究職も考えましたが、偶然見たテレビ番組を機にこの道へ。
 
理系だったせいか科学的な面、物的証拠からひき逃げ事件を解決する交通鑑識の仕事がすごいと感じました。
 
「首都を預かるところでしかできないことも多いのでは」と思い、警視庁を志望しました。
 
 
 

*間接的でも被害者の無念をはらすことにやりがいを感じています

鑑識は遺族の方と直接お会いする仕事ではありませんが、自分たちが採取した物的証拠から、ひき逃げ事件の被疑者が検挙されて有罪になる。
 
間接的ですが被害者の無念をはらすことに携われるところにやりがいを感じています。臨場要請がいつくるかわからないので常に緊張感があります。
 
鑑識資材は重く、夏は炎天下での捜査なので体力的にもハード。この制服を着ている以上、女性だからという言い訳は通用しませんし、職の安定を求めて警察に来ても絶対に続きません。
 
自分の中で確かな使命感があるからこそ、この仕事に情熱を傾けることができるのだと感じています。
 
 

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( icon-pencil =十倉和美  icon-camera =米澤耕)