私たち、実は理系です！～理系の多様なキャリア選択～

Aさんは海外の大学院を卒業後、自身のご専門が栄養学ということもあり、ヘルスプロモーションに興味をもったことからPR会社を選んだという経緯があります。また、グローバルに活躍したいということから、外資系企業を選ばれたそうです。
また、Nさんは、科学を伝えるお仕事がしたいということで、科学系の出版社や総合出版社を目指され、現在に至っています。しかし、講談社入社当初は、別冊マーガレットの編集となり、目指したものと違ったということで戸惑ったことも多かったようです。しかし、この雑誌の編集を体験することで色々なことを学び、今の図鑑や児童書での活躍につながっているそうです。
自己紹介の後は、文系のお仕事について参加者がイメージするため、目指す文系のお仕事を挙げて、そのお仕事につく上での課題になること、心配なことなどを、テーブごとにまとめました。「仕事時間が不規則なことが多い」「人間関係が大変そう」などなどマイナスイメージも上げられましたが、それを先輩方に質問するような形で進めました。
たしかに、マスコミ系のお仕事は大変そうですが、時間に拘束されず自分の裁量で働けます。また、外資系では、自分の働く時間がコストになるという意識が高いため時間管理をしっかりする必要があります、といったお話は、なかなか会社説明会だけでは聞けないお話しです。
また、PRのお仕事などについてあまり知識のない学生さんも多かったようで、新しいお仕事について知るチャンスともなりました。

そして、理系が文系就職をすることについては、文系就職しても、理系の知識が直接活かされないことはあるかもしれないが、学生時代に研究をしたり、論文を書いたり、チームで研究をするといったプロセスを経験したことについては、文系のお仕事でも大切なところで、十分行かせるだろうということです。
さらに、文系就職成功のコツとしては、就職活動において、自分が何をやりたいかを問い続けること、考えきることが大事ということがわかりました。また、面接時などに、自分の可能性をいかに論理的かつ情熱的に説明できるかが大事ということです。この辺りは文系就職だからこそ、問われる部分かもしれません。
さらに、Aさんからは、特にインターシップなどの実体験を通じて、仕事を知ったり自分の目指すものを定めていくことが大切というアドバイスを頂きました。
また、Nさんからは、職場には色々な価値観の人がいらっしゃるのでそれに柔軟に受け入れるというところも大事ではないかとのことでした。
その後のフリータイムとなりましたが、先輩を囲んでの交流はいつまでも続きました。