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今回のテーマは深海生物の「色」です。

闇に潜むには何色になる?

これまでのブログでも紹介しましたが、深海は太陽の光が届かない暗闇の世界です。こんな闇の中に隠れるとしたら、何色の服を着ますか?

「どうせ真っ暗で見えないんだから、何色でもいいじゃん!」

 
と思ったそこのあなた!敵に見つかってバグっと食べられちゃいますよ。深海生物で一番多い色は「黒」です。予想通りですか? 例えばこの魚。
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(http://misteriosdomundo.com/seres-abissais-os-senhores-das-profundezasより引用)
この黒い魚の名前は、「アクマオニアンコウ」といいます。「オニ」だけでも怖そうな名前なのに、さらに「アクマ」が乗っけられちゃいました。お気の毒に。
黒ければ見つかりにくそうですが、弱点があるんです。6月に書いたブログ「深海生物の 驚くべき光の使い方 Vol.2」でも紹介しました。確かに深海は暗いのですが、水深1000mまでの弱い光を感じ取る眼を持つ生き物もいるんです。なので黒いと影ができるんです。下に敵がいると、見つかって食べられてしまいます。

影を消すには?

それでは、影を消すためにはどうしたら良いでしょうか? 影を薄くするには、存在感を 消しましょう。いるかいないか分からない、透明人間のように。そうです。スケスケにな ればいいですね!
 
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(Tree of Life Web Project より引用)
このスケスケの生物は「スカシダコ」といいます。透明度の高さから海外では「ガラスのタコ(Glass Octopus)」の異名を持っています。しかし、体の中の消化管などは透明にできません。なので、太陽の光に垂直になるように、縦に泳いで影をできるだけ小さくしているんです!

意外な色も!

意外な色も多いんです。なんと「赤」

「ド派手!」

一見そう思いますが、実は理にかなっているんです。深海に届くかすかな光は青い色をしています。この青い光は、赤に吸収されると黒く見えるんです。
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(ウィキメディアコモンズより引用)
例えば有名なこの魚。「キンメダイ」です。あぁ、日本酒飲みたい・・・。実は身近なこの魚も立派な深海魚なんです。
いろんな深海生物の色を紹介しましたが、番外編です。水深200mから1000mの深海にいるほとんどの生物は、光ります。詳しくはブログ「深海生物の驚くべき光の使い方 Vol.1」をご覧ください。深海生物は「色+光」をうまく利用し、過酷な環境で生き抜いているんですね。(福田大展)