●今のお仕事について教えて下さい。
EU、ASEANなど、海外の化粧品の成分に対する法規(日本でいう薬事法)の
動向を注視して、技術的な戦略を考えています。
例えば、国内では認められている化粧品の成分が、
海外のある国では使えなくなってしまうことがあります。
その成分を使わずに化粧品の中身を変えるのか、
他社と協力してその成分を継続して使用できるよう働きかけるのか、
最善の方法を決めて会社全体を動かしていきます。
研究所に依頼して成分を変えるよう依頼したりと、
技術部門全体とも頻繁にやり取りします。
●長年蓄積された技術やノウハウで多くの方の美と健康を支えています
人はまず健康じゃないと美しくなれませんよね。
弊社には長年蓄積された技術やノウハウがあり、
そのおかげで多くの方の美しさや健康を支えられていると思っています。
元々、動物が大好きだったので獣医学部に進みました。
学生時代は動物園、牧場、動物病院と実習が多く、
学校も自由な雰囲気で楽しかったのですが、
現場で臨機応変な対応が求められる獣医師よりも、
研究職のほうが向いていると思い入社しました。
資生堂は商品の安全性に力を入れている印象もあったし、
自分も安全性の研究をしてみたいと思ったからです。
●グローバルに活躍出来るのが魅力
研究所に8年間いる中で、
自分は研究より人を動かす管理の仕事が向いている
と気づき、
今の部署への異動を希望しました。海外の法規を原文で読んだり、
海外の化粧品メーカーとの会議に出席したりと
グローバルに活躍できるのが魅力ですが、その分、英語力が求められます。
普段から英語を勉強してTOEICを受けています。
(文=十倉和美 写真=神谷美寛)
【先輩Rikejoにインタビュー!過去の記事はコチラ】
●モノで未来を創造するリケジョブ「Honda」編( http://www.rikejo.jp/report/article/4159.html)
●ハワイ→パリ→カリフォルニア→シカゴ。 世界で活躍する天文学者にインタビュー!!(http://www.rikejo.jp/report/article/3655.html)
●命を救うリケジョブ「山梨大学」編(http://www.rikejo.jp/report/article/3884.html)
●社会を守るリケジョブ!「文部科学省」編(http://www.rikejo.jp/report/article/3625.htm)
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●伝えるリケジョブ!「講談社」編(http://www.rikejo.jp/report/article/3093.html)