クイズです。これは何でしょうか?
段ボールを丸めたやつ・・・ではないです。
金属の部品・・・でもないです。
答えは後ほど。
虫眼鏡で「ジュッ!」
子どものころ、虫眼鏡で遊びませんでしたか。よく晴れた日に、黒い紙の上に太陽の光を集めて。しばらくすると、白い煙が立ち上ってきて、太陽の熱で紙に穴が開くんですよね!そして、悪巧みを考えました。巨大な虫眼鏡があれば、何でも燃やせるんじゃないかと。
妄想が現実に!?太陽の熱で料理
そんな子どもの妄想に一歩近づいたのが、これです。太陽の光をパラボナアンテナのように、一点に集中。中央に鍋などを置いて、火を使わずに太陽の熱で調理をします。「ソーラークッカー」と呼んでいて、発展途上国では欠かせないものになっています。
クイズの答えを発表!
さあ、いよいよ最初に出したクイズの答えの発表です。が!、その前に角度を変えた写真を見てみましょう。
だだっ広いですね!答えは、太陽の光を集めた熱で電気をつくる「発電所」なんです!スペインにある「ヘマソラール」という発電所です。185ヘクタールという広大な敷地に、2650枚の大きな鏡が円を描くように並んでいます。お決まりの東京ドームに例えると、広さは142個分です。中央には、なにやら塔がそびえ立っています。高さは140m。塔の上の方に太陽の光を集めて熱エネルギーを生み出し、タービンを回して発電しています。
妄想は地球を救う!?
発電出力は19.9MW。2万5000世帯の電気をまかなえます。とんでもなく大掛かりな装置ですが、原理は子どもの妄想の「虫眼鏡」とまったく変わりません。皆さんも妄想を大切にしてください。いつの日か、妄想が地球を救う技術になるかもしれません。(福田大展)