8月8日。Rikejoオープンキャンパスプログラム、東京理科大学チームはルノアール飯田橋西口店に集合です。
まずは顔合わせ。お互い初めてなので緊張しているようでしたが、自己紹介を兼ねて今回の参加理由や大学のイメージ、何を知りたいのかなどを話している間に距離が縮まっていきました。東京理科大チームの参加者は四名。チューターさんは東京理科大出身で今は理科大の院生の方です。ガイダンスとして、簡単に理科大についての話や研究室の話など、の話をしてくださいました。
話が盛り上がったところで、東京理科大のオープンキャンパスに向かいます。
受付でパンフレット一式が入った理科大バックをもらって、いざ出発です。
最初に、チューターさんが、たくさんある理科大の建物の説明をしてくださいました。
移動中も、さすが現役所属学生ということで、、理科大の施設や生活について詳しいお話が!
次に、数学科の研究室を見学。そこでは何やら授業をしている様子が。普通に授業をしているような所を後ろからのぞいた中高生の皆さんは驚いた様子。「こういう授業なんだ…」。真面目に淡々と授業をする雰囲気を味わうと、チームの中では「大学の授業の様子」の話題になりました。
その次は下の階に移動して、学内の本屋さんと生協を見学します。もしかしたら、ちょっとした大型書店より充実しているんじゃないかという理工書がぎっしりと並べられている本屋さんの中を一周。「参考書や教科書がここで購入できるんですよ。」大学で使う教科書を見てやっぱり大学は難しいことをしているというのを実感したようでした。
生協では「実際に使っているアイテム」なども教えてもらいました。使い勝手がよさそうな便利なものから、ついつい買ってしまうものかわいいいものまで。
大学生の生活の雰囲気もここで少し味わえたかと思います。
場所を移動して、今度は経営工学科の研究室での実演を見てみることに。
実際に学生が説明してくれて、実験を見せてくれました。これは「人間の動きを測る」という作業でボールような器具をつけたお兄さんの動きがパソコンでシミュレーションプログラムとして出力されものです。試しにブロックをジャンプしてもらったモーションからは「人はジャンプする時に一度腕を後ろに振り下ろす傾向がある」ということがわかるなど、そのプログラムから分析できることやその後に社会のバリアフリー化など応用していくことができるというお話をしてくださいました。ちなみに、学生さんに「女子率は高い?」と聞いたところ、「学年にもよる」とのこと。実際の人数を聞いたら、中高生からは思わず「少ない…」と。「これでも多い方だよ!3人しかいない年もあるから。」との反応にはさらに驚いた様子です。
別の教室では、「最適化と数理」の研究の説明です。数当てゲームを通して最適化モデルやそのアルゴリズムを組み立てて社会に応用していく研究を体験させてくれていました。コンピュータとの対戦形式で組み込まれた数当てゲームプログラムの説明を受けている参加者の皆さん。
最初はゲームのルールに戸惑い気味だったけれど、始めてみると皆さんがすごく熱中。
夢中で数当てゲームをして、、「こういう研究って面白いかも!」と思えた様子で、満足した様子で研究室を後に!
今度はうってかわって、女子力?溢れた「工学系女子応援プロジェクト」のフロアへ。
ここではとても可愛らしい工学系女子の皆さんが女子ならではのフレンドリーな対応で案内してくださいました。学科別紹介や社会で活躍している方の紹介はもちろん、直接いろんな質問を受けてくれました。やっぱり女の子同士の気安さからか、中高生も自ら質問をするのなど積極的に参加していました。
移動中に何も展示されていない教室があったので窓からのぞきこみました。「こういうところで勉強するんだ!」と参加者から「へぇ~!」の声が上がりました。チューターさんから「普段の講義では、実験室は必要ないのでホワイトボードと長机が並べられた所で授業を受けるんですよ。」との言葉に、大学の授業風景のイメージが新たに加わったようです。
次は、応用物理学科の「超伝導体の磁気浮上効果について」の実験を体感しに行きました。液体窒素にドキドキしながら手を入れたり、実際に電気抵抗がゼロになった超伝導体とマイスナー効果によって磁石が浮いている状態を食い入るようにみていいたりと、大変興味深かったようです。
さて、ここからは研究員の許可証がないと入ることができない特別な「機器センター」の見学です。
今回はチューターのIさんのご厚意で入ることができました。入ってみると高価な機材がたくさん!
チューターさんが、この器具は何を計測できるのかを丁寧に説明してくださいました。
化学系を志望している参加者が多いこともあって、皆さんは興味深々で、夢中で聞き入っていました。
チューターさんが、何箇所も、このあたりではどういう研究をしているのかどういう測定をするのかなどを本当に細かく説明してくださいながら、地下二階の機器センターを一周しました。
最後に、チューターさんの所属の応用化学科研究室へ。
いろいろなものがどのような物質で出来ているのかをすぐに計測してしまうこのドライヤーのような器具は600万円もするそうです。用意して下さった硬貨や雑貨の他にも参加者が持っているアクセサリーなども測定してくださいました。見た目はシルバーでも銅だったりすることもあり、みなさん関心のご様子。
普段、みられない本格的な実験室に入ることができて、みなさん大満足だったようです。
あっという間に過ぎたオープンキャンパス見学の後は、新宿に移動して振り返りワークショップを行いました。まずは今日の振り返りです。
大学の雰囲気は、「明るい」「にぎやか」「楽しそう」「やりたいことをやっている人たちが多い」など、とても好印象だったようでチューターさんも大喜び。一方、男女比率に関しては「思ったより女の子がいた」と思う方と「やっぱり女の子は少なかった」と思う方がいてやはりここはイメージの違いがありました。全体的に、理系に対するまじめ、堅苦しい、男子ばっかりというという先入観は、実際に目にすることで崩れ、よいイメージとなったようです。
また、施設や設備に関してもそれぞれの感想が出てきました。ただ。やりたい研究や勉強ができそうか、という問いに関して皆さんが「出来そう!」と答えてくださいました。
チューターさんのおかげで、より深く東京理科大のことを知ることができたのではないでしょうか。また、色々見学する中で、最初に志望していたのは違う分野にも興味がわいて、自分の知っていることや思っていることだけで将来や進路を決めつけないで、色んなことに目を向けるべきという気づきもあったようです。
最後は、なりたい自分になるために、自分が何をするべきかのワークシート作成です。
ここで共通していたことはやはり「勉強を頑張る」こと。参加者の方は「苦手な教科を」と発言していましたが、チューターさんからは「どの分野でも頑張った方が良い。今、狭めない方が良いから、数学も国語も化学も生物も物理もできるだけ頑張ろう。」とアドバイスが。
ありがたいことに、英語の勉強方法や国語力の上げ方も丁寧にアドバイスしてくれて、参加者の方は思わずメモをする場面も。理系の研究に触れるという充実した時間を過ごしかつ、先輩リケジョのお話を聞くことで、、将来のビジョンや今後の勉強方法も見えてきたようで、皆さん明るい顔で帰宅されたのでした。
チューターさん、ご参加のみなさんお疲れさまでした!