ジュンク堂書店×OIST サイエンストーク
4月に続き、このイベントの運営にたずさわる同大学・地域連携セクションの工藤三耶子さんにうかがいました!
「OISTは、沖縄県に拠点をおいて活動をしており、科学への興味関心を持っていただくこと、またOISTの存在を知っていただくために、さまざまな科学イベントを実施してきました。
この「サイエンストーク」は、本校に在籍している博士課程のみなさんに、ご自分の研究と科学の面白さについて、熱く語ってもらうイベントです。
5月のスピーカー、服部さんは、中学までクラシックバレエに打ち込んでいたそうですが、高校の時にニュートン力学に感銘を受け、大学では数学と物理を専攻。
少しでも自然のしくみへの理解を深めたいと、OISTでは物理の研究を行っています。
なかでも、とくに興味を持ったのが、流体力学。
OISTでは流体力学ユニットに所属して、水や空気の流れについて研究しています。
石鹸膜を使った実験と数値シミュレーション、理論を駆使して、台風の発生や動き、海流などの、さまざまな流体現象を解明しようとしているんです。
今回のサイエンストークでは、物理の基礎であるニュートン力学から流体に関する方程式、そして日常にありふれている身近な流体現象を紹介くれると思います」
イベントを通じて、理系に進学したい、研究職についてみたいと思っている学生さん、とくに女性のみなさんへのメッセージがあられますか?
「STEM関連分野におけるジェンダーギャップは、世界的な課題となっています。
世界の研究者のうち女性が占める割合は30%未満で、日本ではさらに低い割合となっているのです。
日本の科学分野全体で女性研究者が占める割合は、10人中2人にも達していません。これは世界的に見ても、由々しき問題だと言えます。
今回のスピーカーである服部さんは女性ですが、自身が女性だから、といった問題について何一つ不安に思ったことはないと話していました。
また、小さい頃から、特別、頭がよいと言われていたわけでも、世間的に「よい」とされる大学に進学したわけでもない、ともおっしゃっています。
自分は普通の人間で、ただ「学びたい」という、とてもシンプルな理由から、研究者を目指しているだけです、と話されていたのが印象的でした。
女性のみなさんにも、自分が不思議に思う事、もっと知りたいと思う気持ちを忘れずに、ぜひ、その謎を諦めずに解いてみてもらいたいと思います。
きっろ、それが科学者への第一歩となるはずです。今回のイベントを通じて、より多くのみなさんにそうしたことを感じ取ってもらえれば幸いです」
沖縄科学技術大学院大学(OIST)博士課程で学ぶ学生によるサイエンストーク。
未来の科学者である学生達が普段どんな研究をしているのか、そしてその研究は私たちにとってどんな役に立つのか、皆様に新たな発見をお届けします。
オンライン生配信のため、質問があれば直接研究者に聞くことが出来ます。
世界最先端の研究内容に、触れてみませんか?
日時:05月28日(金) 18:30-19:30
形式:オンライン(YouTube Liveにて実施)
→ https://www.youtube.com/watch?v=Ug9YCCQ3l8s
公式情報はこちら: ジュンク堂書店×OIST サイエンストーク
※6月にも、別のスピーカーによるイベントが予定されています。