そんなことまでITで!? ー「宇宙産業」×「IT」の事例から世の中の仕組みを紐解こうー

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報告レポート

12/4(木)、新日鉄住金ソリューションズさんをお招きして、お話をして頂きました。
最初のパートでは、人事部の井上裕葉さんに「ITというと、SNSなどを思い浮かべがちですが、実はいろいろなものがITで成り立っているんだよ」という話をして頂きました。

皆さんがイメージするITとは?

各テーブルに参加者同士の自己紹介をしたあと、「ITといえば何を連想する?」をディスカッションしてもらいました。参加者からは、話題のウェアラブルをはじめ様々な意見が飛び交いました。参加者リケジョの話を受けて、井上さんから「実は交通機関で使用するSuicaなどもITなんです」「実は皆さんが連想するITよりも世の中には、もっとITが存在しています」という話をして頂きました。
たとえば、皆さんが利用するEコマース。在庫の管理や、商品の配送管理もITが担っています。
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普段利用する電車のダイヤもITによって整備されていて、事故があった場合に、どうダイヤを整理するかなどの調整もITによって支えられています。
実は皆さんが目の当たりにする生活の裏側にITがあるという話をして頂きました。
さらに驚いたお話は、ビール会社を顧客にした事例。ビールってその日の天気や気温によって消費される量がちがうってご存知ですか?ビールも食品ということで、「とりあえず多めにつくっておこう」ということができないもの。ビールが消費される量と生産される量のバランスがよくなるように、データを駆使して適切な生産量を計算するのもITの仕事なんです。
次にとりあげて頂いたお話は化粧品メーカーの事例でした。いろいろな店舗で売られている化粧品ですが、エリアや店舗などによってマーケティング戦略がちがうということから、売り上げの傾向にばらつきが出てしまい、次の戦略を打つまでにデータ整理・分析をするのに時間がかかってしまうという問題が発生してしまいました。そんな問題に対して、IT技術を駆使して、データ分析の時間を短縮。次なる戦略を打つまでの時間が短縮されることによって、先んじて戦略を打つことができ、顧客の経営戦略のサポートに貢献することができたとのことでした。

宇宙産業×IT

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「宇宙ビジネスとは?」というテーマで社会公共ソリューション事業部の後藤悠さんにお話頂きました。
宇宙産業というと、スペースシャトルや気象衛星などを思い浮かべるかもしれませんが、宇宙産業はIT技術の進化とともに発達していることをご存知ですか?
昔の宇宙産業は、スペースシャトルを飛ばすのが目的でしたが、技術の進化とともに、天気予報など宇宙から調査をすることが目的になり、現在では位置情報サービスなど、私たちの生活と宇宙産業が密接になってきています。

人工衛星から得た膨大なデータを処理するのもITの役割です。
たとえば、宇宙産業×ITで魚が集まりそうな場所を予測できるんです。
宇宙から魚のいる位置がみえるの?と思われるかもしれませんが、宇宙から魚そのものをみているわけではありません。海上観測を通して、海面温度を計測し、その計測データを瞬時にITが処理しています。魚が集まりやすい水温はおおよそわかっていますので、そのデータを活用して「このあたりに魚がいるかもしれない」という情報を船に提供できるのです。
位置情報サービスの他にも、ITを活用した遠隔治療で高齢者をサポートするなどといったこともあります。今や様々なことにITは不可欠で、ITでできることが増えれば増えるほど、ビジネスチャンスが広がります。「次にやりたいこと」を支えるのがITの仕事なのです。
後藤さんに仕事のやりがいをお伺いしたところ、もちろん仕事では泥臭い部分もあるが、お客様が夢を持って研究をしていて「この人工衛星をどこに着陸させよう」など、熱意を持って仕事に取り組めるところにやりがいを感じられるとのことでした。

先輩社員との交流タイム

先輩社員との交流タイムでは、「どんなキャリアを描いてきたの?」「ITを選んだ理由とは?」「もっと深く知りたい! 宇宙×IT」など参加者から多くの質問がなされました。先輩社員のなかには、SEをはじめ、コンサル職など社内で様々な経験をされている方がいらっしゃり、担当してきた業種も様々で、百貨店から出版社、銀行などいろいろな経験がITの仕事を通してできるということをお話いただきました。社内では運動会もあるとのことで、翌日筋肉痛になるまで社員同士でスポーツをするという話を聞いて驚いている参加者も多かったです。
ITとひとくくりに言うと、いろいろなイメージを抱きがちですが、こんなこともITの仕事なんだとわかる会となりました!
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【参加者の感想】
・宇宙専攻ではなかった社員の方が、目を輝かせながら宇宙の業務をお話ししていることが印象的でした。
・人との繋がりをすごく大切にされている様子が伝わってきて素敵だと思いました。
・宇宙産業は身近なようで知らないことだらけだったため、新しいことが知れてよかった。
・自分が知りたかったITと日常生活のつながりを知ることができて良かった。
・こんなにも様々な業界の裏側にITが関係しているんだと知ってびっくりしました。

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授業・カリキュラム

ITは世の中のすべての業界になくてはならない存在です。その中でも、今回は「ITが支える宇宙ビジネスの実態と裏側」を例に、ITと世の中の関わりについてお話しします。あなたの知らない世の中の仕組みがわかる”新しい発見”をお届します!

information

実施要項

開講日:

2014年12月4日(木) 19:00~21:00
※すでに終了しました。

定 員:

50名 ※申し込み先着順

場 所:

講談社 東京都文京区音羽2-12-21
詳しくはこちら

申込期限:

2014年12月4日 12:00

topics

トピックス

1)講演 「世の中はたくさんのITで成り立っている」

2)講演 「宇宙ビジネスでもITが!?」

3)システム開発の現場で活躍する女性社員との交流会

講師プロフィール

後藤

新日鉄住金ソリューションズ株式会社 後藤 悠様

所属 :社会公共ソリューション事業部
出身 :京都大学大学院 理学研究科

2008年入社
気象衛星ひまわりのシステム基盤における営業担当。
井上

新日鉄住金ソリューションズ株式会社 井上 裕葉様

所属 :人事部
出身 :北里大学大学院 薬学研究科 薬学専攻

2011年入社 採用担当
平塚

新日鉄住金ソリューションズ株式会社 平塚 あや様

所属 :人事部
出身 :東北大学 経済学部

2012年入社 採用担当

corporate infomation

会社紹介

事業内容 ○経営・システムに関するコンサルテーション
○システムの企画~運用・保守まで一貫したソリューション提供
設立年 1980年(昭和55年)10月1日
資本金 129億5,276万3,000円
従業員数 5,052名(連結)、2,383名(単独)[2014年3月31日現在]
売上高 1,800億円(連結) 1,587億円(単独)[2014年3月期]
代表者 謝敷 宗敬
事業所
沿革 1986年 新日本製鐵(株)エレクトロニクス事業部が発足
2001年 新日鉄ソリューションズ(株)発足(新日本製鐵(株)EI事業部とENICOMの事業統合)
2002年 東京証券取引所第一部に上場
2002年 中国に新日鉄軟件(上海)有限公司を設立(※その後、USA/シンガポール/タイ/ロンドン/インドネシアにも展開)
2012年 新日鉄住金ソリューションズ(株)へ社名を変更