*高校生のときに街中で目にした防衛大学生が憧れの存在に!
高校生のとき、土日になると街中で制服姿の防衛大学生を目にしていました。その立ち居振る舞い、制服のカッコよさから憧れの存在に。
推薦採用試験に自ら志願しました。防衛大学校は幹部自衛官となるための勉強をする大学。理系の勉強は一般の大学と同じですが、自衛官としての訓練や座学の単位も必要です。1学年約500名のうち女性は40名ほど。週末以外は外出できず外泊は年に数回です。
はじめは団体生活に戸惑い、男性と同じ訓練は体力的にも大変でしたが、同期のフォローのおかげで充実した日々を送れました。
*いろいろな職種がある中で通信幹部になりました
飛行機や空に憧れていたので卒業と同時に航空自衛官に。
パイロット、補給、輸送、会計などいろいろな職種がある中で通信幹部になりました。基地や航空機の通信器材の設置にかかわる見積もりや調達などを実施したり、新機材の導入に携わったりします。内線電話や航空機との無線機材、自衛隊独自のデータ通信システムなど多岐にわたります。
三沢基地勤務のときはF2戦闘機の通信システムにもかかわりました。
*海外勤務を志望し、自衛隊イラク人道復興支援派遣にも参加
航空自衛隊では英語の訓練にも力を入れています。そのおかげで防大入学時に400だったTOEICの点数が、現在は800まで上がりました。
もともと海外勤務を志望していたこともあり、平成20年には自衛隊イラク人道復興支援派遣にも参加。クウェートの空軍基地で通訳や他国軍との調整業務を行う渉外任務に就きました。同じ基地にはクウェートをはじめ、複数国の軍の人たちがいて、みんな祖国を離れてきているので一体感がありました。
緊張した毎日でしたが、同年代だった各軍の渉外担当者とは今でも親しくしています。
*電話や無線一本が国防につながっておりやりがいを感じます
自分が担当している電話や無線一本が国防という大きなことにつながっているところにやりがいを感じます。
学校での学び、訓練を経て使命感や愛国心も芽生えてきました。
転勤は避けられませんが、空自は産休育休など仕事と育児を両立する支援制度が充実していて、お母さんになっても仕事を続けている女性が多いです。
航空機など最先端の科学技術が集約されているので、どの職種でも理系の知識を活かせるところもおすすめです。
( =十倉和美 =神谷美寛)