*小さなころから将来モノづくりの仕事がしたいと思っていました
小さなころから工作が好きで、将来はモノをつくる仕事がしたいと思っていました。
中でも、文具やオフィス家具など身の周りのモノにかかわりたいと就職先を決めました。
パソコン周辺機器の開発を経て、今はノートとスマートフォンを連動させた『CamiApp(キャミアップ)』という商品の企画を担当しています。
無料の専用アプリで手書きのノートを撮影すると、きれいにデータ化してくれて、設定によって自動的にメールを送信したり、クラウドサービスにアップロードしてくれる便利な機能もついています。ノート以外にもホワイトボードへ展開したり、アプリのバージョンアップのプランを立てたり、仕事は幅広いです。
*アイデアを形にしていく過程で学生時代の研究の考え方が活きています
大学時代は人間に優しい設計を学びたいと思い、手術支援ロボットの制御研究をしていました。
医師がロボットを遠隔操作し、実際の手術は医師の指令を受けたロボットが担当するというものです。ロボットに人間の臓器をつかんだときの感触をどう伝えるかを考え、ロボットを製作し、プログラミングを書き、実験をしていました。
今の仕事は研究職ではありませんが、アイデアを形にしていく過程で学生時代の研究の考え方が活きています。
*ネットと文房具を連動させて新商品を生み出したい!
アイデア出しから商品が店頭に届くまでをプロデュースできるのが、コクヨの企画開発マンです。
自分がつくりたいと思ったものが商品となり、使う人の手に渡るところを実感できるのが面白いところです。
発売後はインターネットのユーザーコメント欄をチェックして、商品の改善に活かすこともあります。
これからはインターネットと文房具を連動させて世の中にないものを生み出していきたいですね。
(文=十倉和美 写真=神谷美寛)