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Q:研究職に必要な資質はありますか?

この仕事には探究心が必要です。
もちろん日々の研究や実験を黙々とやれることも大事ですが、
『まだわかっていないことを私が見つけてやろう!』
と思い続けられる人ですね。
わからないことがあったら、
『なんで、なんで?』というタイプが向いていると思います。
振り返ってみると、私もそういう子どもでした。
『なんで?』ってエンジニアだった父によく聞いていましたね。
大学でもそうでした。『なんで? どうして?』と、いつも先生に聞いたり、
ディスカッションしたりしていました。
そういう知りたがりの私に、学校の先生たちは
『そこまで知りたいんだったら、とことん付き合ってやるよ』と
応えてくれました。
そのときの経験が現在の研究生活につながっていると思いますし、
同時に周りの人にも恵まれたと感謝しています。

Q:将来研究者を目指す上で、学生時代にやっておいたほうがいいというアドバイスは?

英語は絶対にやっておいたほうがいいと思います。
最近は英語で会議をすることもありますし、
文献を読んだり、書類も英語でつくったりもします。
ある程度のレベルまで上げておけば、
あとは仕事をしながら磨いていけばいいと思いますが、
社会人になると、なかなか英語を勉強する時間は取れないのも現実です。
まして家庭を持つと、プライベートで自己研鑚する時間は皆無に等しいので、
自由な時間がある学生時代にやっておいたほうがいいと思います。
自分自身への反省を込めて、ですね(笑)

Q:高校時代の勉強のコツは?

高校時代は受験に対する意識が低くて、
恥ずかしながら将来について何も考えていませんでした。
受験勉強を本格的に始めたのは高3の冬で、
勉強が間に合わず、浪人しているんです。
当時は、『まあ1年ぐらいは浪人しても自分を見つめ直す時間だ』と考えていました(笑)。
でも、親のスネをかじりたくはなかったので、基本的には自宅で勉強して、
苦手な社会だけはセンター試験対策として予備校に通いました。
授業料は、高校時代にファーストフード店のバイトで貯めたお金で払いました。
この週1回90分の授業だけでセンター試験の社会は、
なんとか目標の平均点以上をとれました。
予備校は限られた時間の中で効率的に教えてくれますし、
暗記物の科目は予備校がオススメです。
それ以外の時間はすべて数学や理科に充てられたので、
自分の得手不得手に合わせて、
時間のかけ方や勉強方法に科目ごとで
強弱をつけるのも手だと思います。

Q:理系に進んでよかったことは?

理系の職場は、人間関係がフラットで、
仕事がしやすいですね。
自分の考えとデータがしっかりとしていれば、
誰とでも対等にディスカッションできます。
たとえ上司でも堂々と自分の考えを主張できますし、
相手も私の意見や考え方を尊重してくれると感じます。
研究者だからこそ感情論にならないので、
納得しながら仕事ができます。
それから研究職は自分の裁量で仕事ができます。
スケジュールを組むにしても、大まかなことは決められていますが、
例えば金曜日まで結果を出すことになっていたら、
極端なことを言えば、
『月と火は休んで、水木金でやってしまおう』ということもできます。
私は出産後に仕事に復帰できましたし、
研究職は長く続けられる仕事だと思います
(文=川原田剛/写真=井上孝明)


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