理系高校生にとって年に一度の大イベント『科学の甲子園』!
第5回大会は、予選会から過去最多となる8,261人がエントリー。全国大会に出場した高校生365人のうち、女子は68人。女子3人以上を含むチームは、8チームもありました!感動の表彰式や、113番元素を発見した森田浩介さんも登場したシンポジウムの様子や大会でのリケジョたちの姿を紹介します![PR]
イベントレポート第1弾 【『第5回 科学の甲子園 全国大会』に女子校が登場! ~群馬県立高崎女子高等学校☆密着リポート~】はこちら
全国の高校生が1校6~8人のチームを組んで、科学の力を競い合う筆記&複数(今大会は4つ)の実技競技に挑む、学校対抗のコンテストです。優勝チームはアメリカで開催される「サイエンス・オリンピアド」へ派遣されます。
http://koushien.jst.go.jp/koushien/
優勝は愛知県代表・海陽中等教育学校!
第3位の岐阜県立岐阜高校では2人のリケジョが活躍☆
3日間かけて筆記&4つの実技競技を終えた47都道府県の代表チーム。その頂点に立ったのは、愛知県代表・海陽中等教育学校! 最終競技の「届け!光のメッセージ」で驚異的な記録を出したチームです。準優勝は、神奈川県代表・栄光学園高等学校。第3位は岐阜県代表・岐阜県立岐阜高等学校でした。
優勝した『科学の甲子園』初出場の海陽中等教育学校!
「優勝を目指していたのでメダルが獲れてよかった♪」と森本さん。
「3月は毎日競技の練習をしていました。楽しかったです」と亀山さん。
女子生徒3名以上を含むチームで最優秀校は、大阪府代表・大阪府立北野高等学校!
豪華な顔ぶれの特別シンポジウム!
質疑応答では“リケジョ”に鋭い意見も!?
特別シンポジウム「未知への領域へ挑む!探検者へ」では、“113番元素”を発見し元素周期表に日本初の名前を刻む夢を叶えた森田浩介さん(理化学研究所グループディレクター)が登場!
パネルディスカッションでは、“1細胞”の研究からオーダーメイド医療の可能性を探る上村想太郎先生(東京大学大学院理学系研究科 教授)、“スーパー抗体酵素”で病気治療に挑む一二三(ひふみ)恵美先生(大分大学全学研究推進機構 教授)、“渋滞学”という新しい分野を切り拓き社会問題に立ち向かう西成活裕先生(東京大学先端科学技術研究センター 教授)が加わり、なぜ今の研究の道を進んだのか、どんな苦労があるか、などを本音トーク!
「研究にもチームワークがとても大事です! あとは、考え抜く。熱くなって頑張り抜く!」と森田先生。
「自分の可能性をせばめないように、軸を見つけて広げていってください」と上村先生。
「人と比較する必要はありません。自分の個性をぜひ伸ばして!」と一二三先生。
「研究は人間くさいもの。専門性だけでは解決しないことがいっぱいで、無駄なことはひとつもありません」と西成先生。
質疑応答で、女子だけがリケジョと呼ばれることに違和感を感じている…と語ってくれたのは、兵庫県立尼崎稲園高校の岸さん。そんな岸さんは物理が好きだそうで、「アートも理系も好きなので、将来はアート×テクニックのアーキテクト(建築)の仕事をしてみたい!」とのこと。
同級生の西山さんが好きな学科は生物。「新薬の開発をしてみたい。でもいつか結婚もしたいし子供もほしい。研究職になってもそういう人生って送れるのかなぁ…」と未来にしっかり目を向けています。
表彰式も終わり、み~んなリラックス♪
エキシビション競技では、スライム作りに熱中!
表彰式の後は自由に楽しむフリータイム。エキシビション競技や実験ショー、ミニセミナーなどが開かれ、高校生たちはそれぞれ興味のあるブースへ。
制限時間60分のなかで何回挑戦してもOK! 各校、自慢のスライムを手に計測へ挑みます。
そのほか、最先端の研究を体験できる各協賛企業のブースも高校生たちで大賑わいとなりました。
科学競技への挑戦、他校との交流、科学の最先端を走る研究者や企業との出会い、たくさんの貴重な経験ができた『第5回 科学の甲子園』。来年はぜひ、リケジョの皆も全国大会を目指して挑戦してみませんか?初の優勝校リケジョインタビューを、ぜひRikejoに刻んでください!!
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