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リケジョからの質問

進路について

んぽちゃむ
質問日:

2024.04.01

私はこの春から大学4年生になる理系の大学生です。私は将来、化粧品開発関連の仕事に就きたいと考えており、大学の研究室も化粧品開発に関連する研究ができる研究室を選択しました。それとは別で、私は英語が好きで、海外で住んでみたいという夢や英語を用いた仕事がしたいという夢もあります。そのため、化粧品関連の研究職で、海外にも拠点のあるような資生堂やロート製薬などに就職することが出来れば、英語を用いて自分の興味のある仕事もできるのではないか、といまは考えています。そのことについて考えているうちに海外の大学院に進学することを考えたのですが、費用や準備期間、向こうでの生活、その後の就職活動など不安なことが沢山あります。なので、海外大学院進学についてやその後の就職活動、また、英語も化粧品開発もやりたいと考える場合のベストな選択肢などについてアドバイスを頂きたいです。

先輩リケジョからの回答1 回答

はじめまして。私は直接化粧品開発とは関係がないのですが、知り合いにそれっぽいことをしている人が数人いるので、彼らの専攻などをご紹介するという形でちょっと回答したいと思います。

まず、私の周りには化粧品関係の仕事についている人が二人います。一人はフィルメニッヒと言う世界で一番大きい香水メーカーで研究職をなさっています。その人は実は私の大学時代の神経生物学の教授で、大学院時代からずっと嗅覚の研究をなさっていました。なので香水メーカーに転職するのも納得です。その先生はフロリダ大学で神経生物学の博士号を取った後、コロンビア大学でポスドクをしていました。

もう一人はまだ博士課程の学生さんなのですが、化粧品の研究にいずれ行きたいと言って私の大学に来ました。私はその生徒さんの英語の指導をしていたのですが、彼女は粒子などの生産に携わる研究をしており、マテリアル・サイエンスと言う学部にいます。そのほかにも薬のデリバリーなどの研究もしていたようなのですが、やはりゴールは化粧品関係だそうです。その学生さんの専攻は大学時代化学工学でした。

基本的に海外大学院進学となると二通りの方法があります。一つは修士号を取る。そこから(アメリカ以外の)博士に進学はもちろん可能です。なぜ私がアメリカ以外と入れたかと言うと、アメリカは学部から直接博士課程進学なので、修士を持っていても学部を卒業した生徒と同じ扱いになるのでやり直しが結構あるからです。博士課程では学費免除になることが多いですが、修士は自腹です。

もう一つはアメリカで博士課程に進学、になります。この場合学費は免除、給料が出ます(健康保険は出るところと出ないところがあります)。修士はすっ飛ばして学部から直接博士課程に入りますが、それだけ在籍期間も長いですし、修士と違い、最初から先生の助手扱いになります。

化粧品開発と言っても色々なことがありますよね。劣化しない油脂の研究(口紅など)もあれば、粒子の光沢の研究なんていうのもありますし、肌に優しいファンデーションの開発などは生化学になったりします。また、自分がやりたい仕事のレベルでも必要な学歴は色々と変わってきます。そこでロレアルの求人をちょっと見てみたところ、開発関係はいくつかが「修士か博士」、いくつかが「博士とポスドク」が必要なようです。専攻は生化学、食品工学など多岐にわたって求人しています。

準備としては基本的に願書+教授からの推薦状+試験、になりますが(博士はアメリカとヨーロッパなどでは違ってヨーロッパでは仕事の応募と同じような流れになります)、試験はアメリカですとGREと言う一般的な大学院入試試験(英語と簡単な数学)、それと英語のテスト(IELTSかTOEFL)になります。就職は大手であれば、渡航許可証などは結構心配いらずなことも多いですよ。

私は金銭的な理由からアメリカの大学院にしました。後々世界中で通用する学位ですし(意外と知られていないのですがヨーロッパの博士号をちょっと見下しているアメリカの企業は意外とあったりします)、給料が出ますので…あまりいい給料ではありませんが人が暮らしていけるだけは支給されます。

不安は沢山あるでしょうが、留学はしたい!と思った時に出るのが一番です。金銭的な心配がないなら猶更です。結構皆さん「なんとかなるだろー!」と思って出てきてなんとかなっていっていますので、ちゃんとプランを組めば大丈夫だと思いますよ。頑張ってね!

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